【JAVA】レッスン1-03:四則演算をしよう

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この記事で学べる知識:算術演算子

この記事の練習問題で使用する知識:
丸暗記構文入力と出力の基本コメントの書き方変数と定数算術演算子、文字列の操作、import文

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JAVAの文法「算術演算子」とは

ここでは算術演算子の意味や使い方を学習します。必要ない方はここをクリックして練習問題へ飛びましょう。



算術演算子とはJavaで数値の基本的な計算を行うための記号のことです。計算を簡単に記述でき、プログラム内で数値を操作する際に使われます。

算術演算子には主に、加算(足し算)、減算(引き算)、乗算(掛け算)、除算(割り算)、剰余(余りを求める)などが含まれます。

これらを活用することで計算の自動化や複雑な数値処理が可能になります。

算術演算子の種類と使い方

それぞれの算術演算子とその使い方を以下に説明します。

加算(+

+演算子は2つの数値を足すために使用されます。

int a = 5;
int b = 3;
int result = a + b; // 結果は 8

このようにa + bのように記述すると、5と3が加算されて8が変数resultに代入されます。

減算(-

-演算子は2つの数値を引くために使用されます。

int a = 5;
int b = 3;
int result = a - b; // 結果は 2

a - bと記述することで5から3が引かれ、結果は2になります。

乗算(*

*演算子は2つの数値を掛け算するために使用されます。

int a = 5;
int b = 3;
int result = a * b; // 結果は 15

掛け算の場合も簡単に書けます。5と3を掛け合わせて、結果は15です。

除算(/

/演算子は割り算を行います。整数同士の割り算では、商(余りを除いた数値)だけが結果になります。

int a = 5;
int b = 2;
int result = a / b; // 結果は 2

5を2で割ると2.5ですが、整数型のresultには小数部分は切り捨てられて2が格納されます。

剰余(%

%演算子は割り算の余りを求めます。

int a = 5;
int b = 2;
int result = a % b; // 結果は 1

5を2で割った余りが1であるため、resultには1が代入されます。

使用例:算術演算子を活用したコード例

実際にこれらの演算子を使用したJavaのコードを見てみましょう。

public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        int a = 10;
        int b = 3;

        int sum = a + b; // 加算
        int difference = a - b; // 減算
        int product = a * b; // 乗算
        int quotient = a / b; // 除算
        int remainder = a % b; // 剰余

        System.out.println("加算結果: " + sum); // 13
        System.out.println("減算結果: " + difference); // 7
        System.out.println("乗算結果: " + product); // 30
        System.out.println("除算結果: " + quotient); // 3
        System.out.println("剰余結果: " + remainder); // 1
    }
}

このプログラムでは変数abに値を代入し、それぞれの算術演算子を使用して計算結果を出力しています。

注意点

  • 整数の除算: Javaでは整数同士の除算では小数が切り捨てられ、整数部分のみが残ります。小数部分も含めて計算を行いたい場合は、doublefloat型を使うとよいでしょう。
  • ゼロによる除算: b = 0のようにゼロで割ろうとするとエラーが発生します。これは例外と呼ばれ、プログラムが停止してしまいます。ゼロでの除算が発生しないように注意しましょう。

まとめ

算術演算子を使うことでJavaでの数値計算が非常にシンプルに記述できます。

足し算や引き算から割り算の余りを求める計算まで、算術演算子は多くの場面で使用される基本的な文法です。

演算子を活用し、簡単な計算プログラムに挑戦してみましょう。

JAVA練習問題1-3_四則演算をさせよう

2つの整数を入力し、それらの数値に対して四則演算(加算、減算、乗算、除算)を行うプログラムを作成しましょう。

入力された数値と計算結果を画面に表示することが目標です。

この問題の要件

以下の要件に従ってプログラムを作成してください。

  1. ユーザーから2つの整数を入力を受け付ける。
  2. 入力された整数に対して以下の計算を行う。
    • 加算
    • 減算
    • 乗算
    • 除算
  3. 計算結果をそれぞれ画面に表示する。
  4. Scannerクラスを使用して入力を受け取ること。

ただし、以下のような実行結果となること。

----- ↓出力される結果の例↓ -----

1つ目の整数を入力してください: a
2つ目の整数を入力してください: b
合計: a+b
差: a-b
積: a*b
商: a/b

----- ↑出力される結果の例↑ -----

この問題を解くヒント

1からコードを組み立てることが難しい場合は、以下のヒントを開いて参考にしましょう。

ヒント1【コードの構成を見る】

正解のコードは上から順に以下のような構成となっています。

1:Scannerクラスのインポート
2:ArithmeticOperationsクラスの定義
  □ mainメソッドの定義
  □ □ Scannerオブジェクトscannerを作成
  □ □ 「1つ目の整数を入力してください: 」と出力
  □ □ scannerオブジェクトを使ってユーザーから整数を取得し、変数num1に代入
  □ □ 「2つ目の整数を入力してください: 」と出力
  □ □ scannerオブジェクトを使ってユーザーから整数を取得し、変数num2に代入
  □ □ 変数sumにnum1とnum2の合計を代入
  □ □ 変数differenceにnum1とnum2の差を代入
  □ □ 変数productにnum1とnum2の積を代入
  □ □ 変数quotientにnum1をnum2で割った商を代入
  □ □ 「合計: 」とsumの値を出力
  □ □ 「差: 」とdifferenceの値を出力
  □ □ 「積: 」とproductの値を出力
  □ □ 「商: 」とquotientの値を出力

ヒント2【穴埋め問題にする】

以下のコードをコピーし、コメントに従ってコードを完成させて下さい。

import java.util.Scanner;

public class ArithmeticOperations { // クラス名
    public static void main(String[] args) { // メインメソッド
        /* 【穴埋め問題1】
        ここにスキャナーオブジェクトscannerを作成するコードを書いてください。
        */

        System.out.print("1つ目の整数を入力してください: ");
        /* 【穴埋め問題2】
        ここにscannerを使用してユーザーからの入力を受け取り、変数num1に格納するコードを書いてください。
        */

        System.out.print("2つ目の整数を入力してください: ");
        /* 【穴埋め問題3】
        ここにscannerを使用してユーザーからの入力を受け取り、変数num2に格納するコードを書いてください。
        */

        /* 【穴埋め問題4】
        ここに変数sumにnum1とnum2の合計を計算して格納するコードを書いてください。
        ここに変数differenceにnum1とnum2の差を計算して格納するコードを書いてください。
        ここに変数productにnum1とnum2の積を計算して格納するコードを書いてください。
        ここに変数quotientにnum1をnum2で割った商を計算して格納するコードを書いてください。
        */

        System.out.println("合計: " + sum); // 結果を出力
        System.out.println("差: " + difference); // 結果を出力
        System.out.println("積: " + product); // 結果を出力
        System.out.println("商: " + quotient); // 結果を出力
    }
}

この問題の穴埋めコードは以上です。

このヒントを見てもまだ回答を導き出すのが難しいと感じる場合は、先に正解のコードと解説を見て内容を理解するようにしましょう。

解答例

この問題の一つの正解例とそのコードの解説を以下に示します。

正解コードの例

例えば以下のようなプログラムが考えられます。

********************

import java.util.Scanner;

public class ArithmeticOperations { // クラス名
    public static void main(String[] args) { // メインメソッド
        Scanner scanner = new Scanner(System.in); // スキャナーオブジェクトを作成

        System.out.print("1つ目の整数を入力してください: ");
        int num1 = scanner.nextInt(); // ユーザーからの入力を受け取る

        System.out.print("2つ目の整数を入力してください: ");
        int num2 = scanner.nextInt(); // ユーザーからの入力を受け取る

        int sum = num1 + num2; // 合計を計算
        int difference = num1 - num2; // 差を計算
        int product = num1 * num2; // 積を計算
        int quotient = num1 / num2; // 商を計算

        System.out.println("合計: " + sum); // 結果を出力
        System.out.println("差: " + difference); // 結果を出力
        System.out.println("積: " + product); // 結果を出力
        System.out.println("商: " + quotient); // 結果を出力
    }
}

********************

コードの解説

このJavaコードはユーザーが入力した2つの整数に対して基本的な算術演算(足し算、引き算、掛け算、割り算)を行い、それぞれの結果を表示します。

プログラムの動きと算術演算子について詳しく解説します。

Scannerクラスのインポート

import java.util.Scanner;

ここではユーザーからの入力を受け取るために、Scannerクラスをインポートしています。

これによりキーボードから整数を読み取ることが可能になります。

クラスとメインメソッドの定義

public class ArithmeticOperations { // クラス名
    public static void main(String[] args) { // メインメソッド

Javaプログラムのスタート地点となるクラスとメインメソッドを定義しています。

クラスArithmeticOperationsはこのプログラム全体を包む枠組みです。mainメソッドがプログラムの実行を開始します。

Scannerオブジェクトの作成

Scanner scanner = new Scanner(System.in); // スキャナーオブジェクトを作成

Scanner scanner = new Scanner(System.in);により、ユーザーからの入力を受け取るscannerというオブジェクトを作成します。

System.inは標準入力(キーボード)を意味し、ユーザーの入力を受け付ける準備が整います。

1つ目の整数の入力

System.out.print("1つ目の整数を入力してください: ");
int num1 = scanner.nextInt(); // ユーザーからの入力を受け取る

System.out.printで「1つ目の整数を入力してください: 」と表示し、scanner.nextInt()でユーザーの入力を整数として読み取り、変数num1に格納します。

2つ目の整数の入力

System.out.print("2つ目の整数を入力してください: ");
int num2 = scanner.nextInt(); // ユーザーからの入力を受け取る

同様に2つ目の整数を入力してもらい、変数num2に格納します。

算術演算子を使って計算を実行

int sum = num1 + num2; // 合計を計算
int difference = num1 - num2; // 差を計算
int product = num1 * num2; // 積を計算
int quotient = num1 / num2; // 商を計算

ここで基本的な算術演算子を使って各計算を行います。

  • +(足し算):num1 + num2により2つの整数の合計を計算し、sumに格納します。
  • -(引き算):num1 - num2で2つの整数の差を求め、differenceに格納します。
  • *(掛け算):num1 * num2で積を計算し、productに格納します。
  • /(割り算):num1 / num2で商を計算し、quotientに格納します。

これらの演算子は「算術演算子」と呼ばれ、基本的な計算をプログラム内で実現するのに役立ちます。

計算結果の表示

System.out.println("合計: " + sum); // 結果を出力
System.out.println("差: " + difference); // 結果を出力
System.out.println("積: " + product); // 結果を出力
System.out.println("商: " + quotient); // 結果を出力

最後に計算結果を表示します。

System.out.printlnで合計、差、積、商をそれぞれ出力します。

まとめ

このプログラムを通して、Javaでのユーザー入力方法と基本的な算術演算子の使用方法について学びました。

算術演算子はどのプログラミング言語にもある基本的な機能で、様々な計算処理に欠かせません。

Javaの演算に慣れることで、今後のプログラム作成にも役立つ知識を身につけていきましょう!

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この問題への質問・コメント

この問題を作成するにあたりAIを活用しています。

問題ないことは確認していますが、もし間違いや表現の違和感などありましたら、ご指摘頂けると大変助かります。






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