Go練習問題4-11:テストの書き方を理解しよう

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Go言語の初心者向け問題4-11:テストの書き方を理解しよう

この問題を解くために必要な知識:
レベル1~3の知識メモリ管理の基本エラーハンドリングカスタムエラーチャネルの選択タイムアウト処理パッケージinit関数ファイル操作エンコーディングデコーディングテストの書き方ベンチマークテストドキュメントの生成

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Go言語の文法「テストの書き方」とは





ここではテストの書き方の意味や使い方を復習します。必要ない方はここをクリックして練習問題へ飛びましょう。

Go言語において、コードの品質を保つためには、テストを書くことが非常に重要です。

Goには標準で提供されているtestingパッケージがあり、これを利用することで簡単にテストを作成することができます。

この記事では、Go言語におけるテストの基本的な書き方について解説します。

テストの書き方の概要

Go言語では、testingパッケージを使って単体テストを作成します。

テストは、予期しない動作やバグを早期に発見するために利用され、ソフトウェアの信頼性を向上させます。

以下は、基本的なテストの作成手順です。

  • テスト関数の定義: テスト関数は、名前がTestで始まり、引数として*testing.Tを受け取ります。例えば、TestAddという関数名が一般的です。
func TestAdd(t *testing.T) {
    result := add(1, 2)
    if result != 3 {
        t.Error("Expected 3")
    }
}
  • 上記の例では、add関数をテストしています。add(1, 2)3を返すことを期待していますが、もし異なる値が返された場合、テストは失敗し、エラーメッセージが表示されます。

テストの書き方のステップ

  1. テスト関数の定義: Testという接頭辞を持つ関数名を定義します。この関数は*testing.Tを引数に取ります。
  2. テスト対象の関数を呼び出す: テストしたい関数を呼び出し、その結果を変数に格納します。
  3. 結果の検証: if文を使って、期待される結果と実際の結果を比較します。結果が期待通りでない場合、t.Errort.Fatalfを使ってエラーを報告します。

テストの実行方法

ターミナルで次のコマンドを実行することで、Goのテストを簡単に実行できます。

go test

このコマンドにより、対象のパッケージ内のすべてのテストが実行されます。テストが成功すれば、通常何も出力されずに終了しますが、失敗した場合はエラーメッセージが表示されます。

まとめ

Go言語のtestingパッケージを利用することで、シンプルで効果的なテストを書くことができます。

テストは、コードの信頼性を高め、バグを早期に発見するための重要な手段です。初心者のうちから積極的にテストを書く習慣を身につけ、健全なコーディングスタイルを確立しましょう。

慣れてきたら、さらに複雑なテストやベンチマークテストなどにも挑戦してみてください。最初は簡単なテストから始め、徐々にスキルを向上させると良いでしょう。

Go練習問題4-11:JSONデータのデコードとテストを書こう

JSON形式のデータをGo言語でデコードし、そのデコード処理が正しく行われるかをテストするプログラムを作成しましょう。

この問題では、テストの書き方に焦点を当て、テストケースを含むコードを書きます。

この問題の要件

以下の要件に従ってコードを完成させてください。

  • Personという構造体を定義し、Name(文字列型)とAge(整数型)をフィールドとして持たせること。
  • JSON形式の文字列データを受け取り、それをPerson構造体にデコードする関数decodePersonを作成すること。
  • testingパッケージを使用して、decodePerson関数が正しく動作するかをテストするTestDecodePerson関数を作成すること。
  • テストデータとして、{"name": "田中太郎", "age": 30} というJSON文字列を使用し、デコード結果がName田中太郎Age30となることを確認すること。
  • エラーが発生しないことを確認し、エラーメッセージが表示されないようにすること。
  • メイン関数では、decodePerson関数を実行し、デコードされた結果を標準出力に表示すること。

ただし、以下のような実行結果となるコードを書くこと。

*****↓↓正解コードの実行結果の例↓↓*****

名前: 田中太郎, 年齢: 30

この問題を解くヒント

1からコードを組み立てることが難しい場合は、以下のヒントを開いて参考にしましょう。

ヒント1【コードの構成を見る】

正解のコードは上から順に以下のような構成となっています。

1.import文
 1-1. encoding/jsonパッケージのインポート(JSONデコード用)
 1-2. fmtパッケージのインポート(標準入力と出力用)
 1-3. testingパッケージのインポート(テスト用)

2.構造体の定義
 2-1. Person構造体の定義
  2-1-1. Nameフィールドを文字列型として定義
  2-1-2. Ageフィールドを整数型として定義

3.関数の定義と呼び出し
 3-1. decodePerson関数の定義
  3-1-1. jsonDataという文字列型の引数を受け取り、Person構造体を返す関数
  3-1-2. json.Unmarshal関数を使用して、JSON文字列をPerson構造体にデコード
  3-1-3. エラーチェックを行い、エラーがあればそれを返す

4.テストの定義と呼び出し
 4-1. TestDecodePersonテスト関数の定義
  4-1-1. jsonDataというテスト用のJSON文字列を定義
  4-1-2. decodePerson関数を呼び出し、デコード処理を実行
  4-1-3. エラーチェックを行い、エラーが発生した場合はテストを失敗させる
  4-1-4. デコードされたNameAgeフィールドの値が期待通りかを確認
  4-1-5. 期待通りでない場合はテストを失敗させる

5.main関数
 5-1. jsonDataというテスト用のJSON文字列を定義
 5-2. decodePerson関数を呼び出してデコード処理を実行
 5-3. エラーチェックを行い、エラーがあれば出力してプログラムを終了
 5-4. デコードされた結果(NameAge)を標準出力に表示

ヒント2【穴埋め問題にする】

以下のコードをコピーし、コメントに従ってコードを完成させて下さい。

package main

import (
    "encoding/json" // JSONのエンコーディング/デコーディングを行うためのパッケージ
    "fmt"
    "testing"
)

// Personという構造体を定義します。これはJSONデータをマッピングするために使用します。
type Person struct {
    Name string `json:"name"` // JSONの"name"フィールドに対応
    Age  int    `json:"age"`  // JSONの"age"フィールドに対応
}

// JSONデータを受け取り、それをPerson構造体にデコードする関数です。
func decodePerson(jsonData string) (Person, error) {
    /*【穴埋め問題1】
    ここにJSONデータをPerson構造体にデコードするコードを書いてください。
    */
}

// テスト関数です。この関数は"decodePerson"関数が正しく動作するかを確認します。
func TestDecodePerson(t *testing.T) {
    // テスト用のJSONデータ
    jsonData := `{"name": "田中太郎", "age": 30}`

    // decodePerson関数を呼び出してデコードします
    /*【穴埋め問題2】
    ここにdecodePerson関数を呼び出し、デコードされた結果を受け取るコードを書いてください。
    */

    // エラーチェックを行います。もしエラーが発生したらテスト失敗です。
    /*【穴埋め問題3】
    ここにエラーが発生した場合にテストを失敗させるコードを書いてください。
    */

    // 期待する結果と実際の結果を比較します
    /*【穴埋め問題4】
    ここにデコードされた結果を確認し、期待する結果と一致するかチェックするコードを書いてください。
    */
}

func main() {
    // テスト用のJSONデータを定義します
    jsonData := `{"name": "田中太郎", "age": 30}`

    // decodePerson関数を呼び出してデコードします
    /*【穴埋め問題5】
    ここにdecodePerson関数を呼び出し、デコードされた結果を受け取るコードを書いてください。
    */

    // デコードされた結果を表示します
    /*【穴埋め問題6】
    ここにデコードされた結果を標準出力に表示するコードを書いてください。
    */
}

 

このヒントを見てもまだ回答を導き出すのが難しいと感じる場合は、先に正解のコードと解説を見て内容を理解するようにしましょう。

解答例と解説

この問題の一つの正解例とそのコードの解説を以下に示します。

正解コードの例

例えば以下のようなプログラムが考えられます。

package main

import (
    "encoding/json" // JSONのエンコーディング/デコーディングを行うためのパッケージ
    "fmt"
    "testing"
)

// Personという構造体を定義します。これはJSONデータをマッピングするために使用します。
type Person struct {
    Name string `json:"name"` // JSONの"name"フィールドに対応
    Age  int    `json:"age"`  // JSONの"age"フィールドに対応
}

// JSONデータを受け取り、それをPerson構造体にデコードする関数です。
func decodePerson(jsonData string) (Person, error) {
    var person Person
    err := json.Unmarshal([]byte(jsonData), &person)
    return person, err
}

// テスト関数です。この関数は"decodePerson"関数が正しく動作するかを確認します。
func TestDecodePerson(t *testing.T) {
    // テスト用のJSONデータ
    jsonData := `{"name": "田中太郎", "age": 30}`

    // decodePerson関数を呼び出してデコードします
    person, err := decodePerson(jsonData)

    // エラーチェックを行います。もしエラーが発生したらテスト失敗です。
    if err != nil {
        t.Fatalf("エラーが発生しました: %v", err)
    }

    // 期待する結果と実際の結果を比較します
    if person.Name != "田中太郎" {
        t.Errorf("期待される名前は '田中太郎' ですが、実際には '%s' でした", person.Name)
    }
    if person.Age != 30 {
        t.Errorf("期待される年齢は 30 歳ですが、実際には %d 歳でした", person.Age)
    }
}

func main() {
    // テスト用のJSONデータを定義します
    jsonData := `{"name": "田中太郎", "age": 30}`

    // decodePerson関数を呼び出してデコードします
    person, err := decodePerson(jsonData)
    if err != nil {
        fmt.Println("エラー:", err)
        return
    }

    // デコードされた結果を表示します
    fmt.Printf("名前: %s, 年齢: %d\n", person.Name, person.Age)
}

正解コードの解説

このコードは、Go言語でJSONデータをデコードし、その処理が正しく行われるかをテストする方法を学ぶためのものです。

各ブロックごとにどのような処理が行われているのかを解説します。

import文

import (
    "encoding/json"
    "fmt"
    "testing"
)

ここでは、必要なパッケージをインポートしています。encoding/jsonはJSONデータのエンコードとデコードを行うためのパッケージです。

fmtは標準入力と出力を行うために使用されます。

testingはテストを書くための標準ライブラリで、Goでは一般的にテストの書き方を学ぶ際に利用します。

構造体の定義

type Person struct {
    Name string `json:"name"`
    Age  int    `json:"age"`
}

ここでは、Personという構造体を定義しています。構造体は複数のフィールドを持つデータの型を定義するためのものです。

この構造体にはNameAgeというフィールドがあり、JSONデータの"name"フィールドと"age"フィールドに対応しています。

JSONデコードの関数

func decodePerson(jsonData string) (Person, error) {
    var person Person
    err := json.Unmarshal([]byte(jsonData), &person)
    return person, err
}

decodePersonという関数では、文字列形式のJSONデータを受け取り、それをPerson構造体にデコードします。

json.Unmarshalは、JSONデータをGoのデータ構造に変換するための関数です。エラーハンドリングも行い、エラーが発生した場合はそれを返します。

テスト関数の定義

func TestDecodePerson(t *testing.T) {
    jsonData := `{"name": "田中太郎", "age": 30}`

    person, err := decodePerson(jsonData)

    if err != nil {
        t.Fatalf("エラーが発生しました: %v", err)
    }

    if person.Name != "田中太郎" {
        t.Errorf("期待される名前は '田中太郎' ですが、実際には '%s' でした", person.Name)
    }
    if person.Age != 30 {
        t.Errorf("期待される年齢は 30 歳ですが、実際には %d 歳でした", person.Age)
    }
}

ここでは、TestDecodePersonというテスト関数を定義しています。Goでは、関数名がTestで始まる関数は自動的にテストとして認識されます。

このテストでは、decodePerson関数が正しく動作するかを確認しています。テストデータとして{"name": "田中太郎", "age": 30}というJSON文字列を使用し、デコードされた結果が期待通りかどうかを確認します。

エラーチェックも行い、エラーが発生した場合はテストを失敗させるようにしています。

main関数

func main() {
    jsonData := `{"name": "田中太郎", "age": 30}`

    person, err := decodePerson(jsonData)
    if err != nil {
        fmt.Println("エラー:", err)
        return
    }

    fmt.Printf("名前: %s, 年齢: %d\n", person.Name, person.Age)
}

main関数は、プログラムのエントリーポイントです。ここでは、JSONデータをデコードし、その結果を標準出力に表示します。

エラーハンドリングも行い、エラーが発生した場合はエラーメッセージを出力してプログラムを終了します。

まとめ

このコードでは、Go言語でのJSONデコードの基本と、testingパッケージを使ったテストの書き方を学びます。

テストを書くことで、コードが期待通りに動作することを確認でき、バグを早期に発見する助けになります。初心者のうちに、テストを書く習慣をつけることは非常に重要です。

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この問題への質問・コメント

この問題を作成するにあたりAIを活用しています。

問題ないことは確認していますが、もし間違いや表現の違和感などありましたら、ご指摘頂けると大変助かります。






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