【Dify】Lesson2-1:テキストジェネレータ―アプリの基本|SNS投稿文を自動生成

Difyを使うと、プログラミングに自信がなくても「文章を自動で作る生成AIアプリ」をわりとスムーズに形にできます。
なかでも テキストジェネレーターアプリ は、入力したテーマや条件に合わせて文章を生成する、特に取り組みやすいアプリタイプです。
この記事では、Difyのテキストジェネレーターの基本を押さえながら、実用例として「SNS投稿文ジェネレーター」を作ります。
完成後は、入力項目を少し変えるだけで別用途の文章生成にも応用できます。
さらに後半では、一度に複数パターンの文章をまとめて生成する「一括実行(バッチ実行)」にも触れます。
SNS運用で「候補をいくつか出して、良いものを選ぶ」という作業はよくあるので、実務で役立つ使い方としてぜひ体験してみてください。
Lesson1:Dify入門|環境構築と最初の生成AIアプリ開発
Lesson2:まずは体験|基本的なアプリを作ろう
・Lesson2-1:テキストジェネレータ―アプリの基本 ◁今回はここ
・Lesson2-2:エージェントアプリの基本
・Lesson2-3:チャットフローアプリの基本
・Lesson2-4:ワークフローアプリの基本
・Lesson2-5:5つのアプリタイプの特徴と違いまとめ
Lesson3:テキスト処理を行いアプリ開発
Lesson4:ファイル処理を行いアプリ開発
Lesson5:RAGアプリの開発
Lesson6:機能拡張と外部連携
Lesson7:AIエージェントを活用したアプリ開発
Lesson8:実務投入への総仕上げ
Difyでテキストジェネレータ―アプリを開発しよう
ここからは、Difyを使って「テキストジェネレータ―アプリ」を作っていきます。
テキストジェネレータ―は、文字通りテキストをジェネレイト(生成)することに特化したアプリです。
Lesson1で開発したチャットボットと違い、対話して使用するものではありません。
このLessonでは、最終的に「SNS投稿文ジェネレーター」を作りますが、まずはテキストジェネレータ―がどんなものか、何ができるのかを押さえておきましょう。
ここを理解しておくと、あとでプロンプトを作るときに迷いにくくなります。
テキストジェネレータ―とは|できること・活用例
テキストジェネレータ―とは、入力された情報をもとに、生成AIに文章を作らせるアプリです。
イメージとしては「テンプレートに情報を入れて文章を作る」のを、もっと柔軟に・賢くやってくれる仕組みだと思ってください。
たとえば、次のようなことができます。
- 入力(テーマ・ターゲット・目的など)に合わせて文章を生成する
- 口調や長さ、文字数、絵文字の有無など、文章の条件を指定して出力する
- 同じ条件で複数案を作り、候補を並べて比較できるようにする
- 自社のルール(NG表現、言い回し、トーン)に寄せた文章を作る
活用例もかなり幅広いです。
SNS投稿だけでなく、次のような「文章を繰り返し作る仕事」に向いています。
- 商品紹介文(ECサイト、メルマガ、LPの一部)
- お知らせ・告知文(イベント、キャンペーン、社内連絡)
- 文章の言い換え(丁寧語にする、短くする、わかりやすくする)
- 文章の構成案づくり(見出し案、箇条書きの整理、要約)
- 定型メールの作成(問い合わせ返信、日程調整、謝罪文など)
ポイントは、「ゼロから全部を書いてもらう」というよりも、入力項目を用意して“必要な材料”を渡し、狙った形の文章を安定して出せるようにすることです。
そうすると、実務でも使える再現性の高いアプリになります。
SNS投稿文ジェネレーターを作ろう【作成手順】
それではSNSに投稿する文章を生成するアプリ「SNS投稿文ジェネレーター」を作っていきましょう。
Difyのトップ画面から「最初から作成」を選択します。

今回選択するのは「テキストジェネレーター」です。

チャットボットと同じような開発画面が開きます。
プロンプトと変数を入力しましょう。
# 役割
あなたはSNS運用に強いプロのコピーライターです。
# 命令
{{platform}}向けの、{{source}}に関連する投稿文を作成してください。
投稿の目的:{{goal}}
文章のトーン:{{tone}}
文字数の目安:{{length}}
ハッシュタグ数:{{hashtag_count}}
# 重要ルール
- 炎上しやすい表現(断定的な煽り、過度な誇張、他者攻撃)は避ける。
- 1つの投稿に詰め込みすぎず、読みやすい改行を入れる。
# 出力してほしいもの
次の形式を必ず守って出力してください(見出しを含める)。
【投稿案A(標準)】
(本文)
【投稿案B(短め)】
(本文)
【投稿案C(強めの訴求)】
(本文)
【ハッシュタグ候補】
({{hashtag_count}}個。内容に関連するもの。日本語中心、必要なら英語を混ぜる)
【30文字要約(タイトル用)】
(30文字前後)
# プラットフォーム別の指針
- X:簡潔に。結論→理由→補足の順。必要なら箇条書き。
- Instagram:改行多め。最初の1行で興味を引く。最後に保存/シェア誘導が有効。| 変数名 | ラベル名 | フィールドタイプ | オプション/最大長 |
|---|---|---|---|
| platform | プラットフォーム | 選択 | ・X(Twitter) |
| goal | 投稿の目的 | 短文 | 48 |
| tone | トーン | 選択 | ・固くて真面目 ・柔らかくてフレンドリー ・ユーモア |
| length | 文字数の目安 | 短文 | 1000 |
| hashtag_count | ハッシュタグの数 | 数値 | – |
| source | ネタ | 短文 | 48 |
これで「SNS投稿文ジェネレーター」は完成です。
Lesson1-3で作ったチャットボットと比べると、少しプロンプトが細かくなり、より多くの変数を使用していますが、基本的な考え方は同じです。
実際に運用するとなるともう少し細かいプロンプトを書くべきですが、テキストジェネレーターの理解を深めるには十分でしょう。
実際にアプリを実行し、挙動を確認してみましょう。
一括実行(バッチ実行)でまとめて生成してみよう
SNSの投稿文を作ってもらうにしても、一度に沢山作って貰ってその中から選びたいこともあるかと思います。
そこで、このアプリで一度に複数の条件で生成する方法を紹介します。
まずは画面右側の「公開する」からアプリの実行画面を開いてください。

これまでは「Run Once」で実行していましたが、今回は「Run Batch」を選択します。

この画像左下の「↓Download the template here」をクリックすると各変数を入力できるCSVファイルがダウンロードできます。

これに条件を書き込んでアップロードし、「▷EXECUTE」をクリックすると、記入した条件の分だけ一括で実行することができます。

ただし!
日本語対応のExcelで開くと、CSVの形式が変わってDifyが認識できなくなる模様…
メモ帳などで編集しましょう。
実際に複数の条件を入力し、実行してみてください。
まとめ
今回は、Difyのテキストジェネレータ―アプリの基本として、SNS投稿文を自動生成するアプリを作る流れを学びました。
テキストジェネレータ―は仕組みがシンプルなぶん、入力項目の設計とプロンプトの書き方次第で、出力の品質が大きく変わります。
また、一括実行(バッチ実行)を使うことで、投稿文の候補をまとめて作り、良いものを選んで微調整する、という実務に近い運用もできるようになりました。
次のLessonでは、同じ考え方を別のアプリタイプにも広げながら、より「業務で使える形」に近づけていきましょう。


