現代のインターネットでは、数えきれないほどのWebページが日々作成され、検索エンジンを通じてユーザーに届けられています。
しかし、どれだけ良いページを作っても、検索結果に表示されなければユーザーの目に触れることはありません。
そこで重要になってくるのが「SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)」です。
SEOにはさまざまな要素が関わっていますが、その中でも「HTMLの書き方」は検索エンジンにとって大きな影響を与えるポイントの一つです。
適切に構造化されたHTMLは、検索エンジンがページの内容を正しく理解する助けとなり、検索結果の順位向上につながる可能性があります。
Lesson1-0:HTML/CSSの開発環境を無料で整備しよう
Lesson1-1:HTML学習の入り口|Webページの基本構造を理解しよう
Lesson1-2:基本的なHTMLタグを理解しよう
Lesson1-3:Webページにリンクや画像を挿入しよう
Lesson1-4:3種類のリストを理解しよう
Lesson1-5:テーブル(表)の基礎を理解しよう
Lesson1-6:フォームを作成しよう
Lesson1-7:セクションタグとメタタグを知ろう
Lesson1-☆1:HTMLの『属性』とは何か|詳細に解説
Lesson1-☆2:SEOに強いHTMLの書き方 ◁今回はココ
Lesson1-☆3:Emmetの使い方完全ガイド|HTMLを速く書くための時短テクニック
本記事では、SEOに強いHTMLの書き方について、以下の6つの内容を解説します。
- SEOに強いHTMLの基本(無料)
- タイトルとメタ情報(会員向け)
- 見出しと文章構成(会員向け)
- リンクの使い方(会員向け)
- 画像の適切な扱い(会員向け)
- 構造化データの活用(会員向け)
これから学ぶ内容をしっかり押さえ、検索されやすいWebページを作れるようになりましょう!
SEOに強いHTMLの基本
検索エンジンはWebページの内容を読み取り、適切に評価するためにHTMLの構造を解析します。
そのため適切なHTMLを記述することがSEOの基本となります。
この章では検索エンジンに正しく理解され、評価されやすいHTMLの基本的なポイントを解説します。
適切なHTML構造を作る
HTMLは正しく構造化されていることが重要です。
HTMLの構造が不適切だと、検索エンジンがページの内容を正しく認識できず、SEOの評価が下がる可能性があります。
以下は適切なHTMLの基本構造の例です。
<!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="UTF-8"> <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0"> <title>SEOに強いHTMLの書き方</title> </head> <body> <header> <h1>SEOに強いHTMLの書き方</h1> </header> <main> <section> <h2>適切なHTML構造を作る</h2> <p>検索エンジンはHTMLの構造を解析し、適切に評価します。</p> </section> </main> </body> </html>
このように、適切なタグを使用しながらHTMLの構造を明確にすることが重要です。
見出しタグ(<h1>
〜<h6>
)の重要性
検索エンジンは見出しタグをもとにページの内容を理解します。
適切に見出しタグを使用することで、コンテンツの意味が伝わりやすくなり、検索エンジンの評価が向上します。
- <h1>タグ:ページ全体のタイトル(1ページに1回のみ使用)
- <h2>タグ:大きなセクションの見出し
- <h3>~<h6>タグ:細かい階層の見出し
以下は適切な見出し構造の例です。
<h1>SEOに強いHTMLの書き方</h1> <h2>HTMLの基本構造</h2> <h3>見出しタグの重要性</h3> <h3>HTMLの適切なタグの使用</h3> <h2>検索エンジンが評価しやすいポイント</h2>
見出しタグは順番に適切に使用することが大切です。例えば、<h2>
の前に<h3>
を使用するのは避けましょう。
意味のあるHTMLタグを使用する(セマンティックHTML)
セマンティックHTMLとは「意味を持つHTMLタグ」を適切に使うことを指します。検索エンジンはページの内容を理解するために、タグの意味を重視します。
例えば、以下のような適切なタグを使うことでSEOの評価を高めることができます。
タグ | 用途 |
---|---|
<article> | 独立したコンテンツのブロック |
<section> | 関連するコンテンツのまとまり |
<nav> | ナビゲーション部分 |
<header> | ページやセクションのヘッダー |
<footer> | ページやセクションのフッター |
以下は良い例(セマンティックHTMLを活用)です。
<header> <h1>SEOに強いHTMLの書き方</h1> </header> <main> <section> <h2>見出しタグの使い方</h2> <p>検索エンジンは見出しタグを利用してページを解析します。</p> </section> <article> <h2>セマンティックHTMLの活用</h2> <p>意味のあるHTMLタグを適切に使用しましょう。</p> </article> </main> <footer> <p>© 2025 Web学習サイト</p> </footer>
セマンティックHTMLを使うことで、検索エンジンだけでなくユーザーにも分かりやすいページを作ることができます。