Pythonで副業・転職を目指す社会人のためのガイド|生成AI・Excel自動化・Webアプリの3ルート

ながみえ
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Pythonで副業や転職を目指す3つのキャリアルートを解説する記事のアイキャッチ画像

「Pythonを勉強してみたものの、結局どうやってお金やキャリアアップにつなげればいいのか分からない。」
「生成AIやChatGPTが話題だけど、自分の仕事や将来とどう関係してくるのかイメージしづらい。」

もしあなたがそんなモヤモヤを抱えているなら、このページはまさにそのために用意した “案内板” です。

このサイトでは、無料で学べるPython入門講座から、Excel自動化、Webアプリ開発、生成AIやChatGPT APIの解説、さらにはDMM 生成AI CAMPのようなスクールレビューまで、かなり幅広い情報を扱っています。

ただ、それらをバラバラに読むだけでは、「自分はどの道を進むべきか」「次に何をすればいいか」が見えづらいのも事実です。

そこでこのガイドでは、Pythonを使って副業・転職を目指す社会人に向けて、

  • どんなキャリアルートが現実的なのか
  • その中で今とくに伸びている分野はどこなのか
  • あなたの現在地から「次に取るべき一歩」は何か

を、できるだけ分かりやすく整理していきます。

ルートは大きく3つに分かれますが、どれが “正解” ということはありません。

ただ、ここ数年〜今後にかけては「Python × 生成AI」の分野が特に伸びると考えられるので、迷っている方にはこのルートも強く候補に入れてほしい、というスタンスで解説していきます。

それではまず、全体の地図として「Pythonで目指せる3つのルート」をザックリと押さえていきましょう。

もくじ

このページの使い方と、Pythonで目指せる3つのルート

最初に、このページ全体の見取り図と「Pythonでどんなキャリアルートがあるのか」を把握しておくと、このあと読み進めるときに迷いにくくなります。

このガイドでは、Pythonを使った副業・転職の方向性を、大きく次の3つに整理して考えます。

生成AIエンジニア/AI副業ルート

PythonからChatGPTなどの生成AIを扱い、AIチャットボットや文章生成ツール、社内ナレッジ検索システムなどを作るルートです。

新しい技術が好きな人や、「AIを使いこなせる人材」としてキャリアアップしたい人に向いています。

今後の伸びしろも大きく、迷っている人がまず検討してみる価値のある選択肢です。

Excel業務自動化ルート

会社で日常的に使っているExcelを題材に、「時間はかかるけれど単調な作業」をPythonやVBAで自動化していくルートです。

社内の残業削減や評価アップ、副業での業務自動化案件の受注など、現職との相性が良いのが特徴で、「まずは今の仕事をラクにしたい」という人にとっては非常に現実的なスタート地点になります。

汎用Pythonエンジニア/Webアプリ・データ分析ルート

Flaskなどを使ったWebアプリケーション開発や、データ分析・機械学習、業務ツール作成などを通して、「Pythonエンジニア」としてのスキルを広く身につけていくルートです。

自分でサービスやアプリを作ってみたい人、エンジニア転職も視野に入れている人に向いており、ポートフォリオづくりとの相性も良いのがポイントです。


どのルートも、きちんと学べば副業・転職につながる “現実的な選択肢” です。

そのうえで、現在のトレンドや需要を踏まえると、特に「生成AIエンジニア/AI副業ルート」は追い風を受けているため、これからPythonを活かしていきたい方には強くおすすめできる分野でもあります。

このページの後半では、

  • あなたの現在地を簡単にチェックして、どのルートが合いそうかを判断するパート
  • それぞれのルートごとに「具体的な学習ステップ」や「参考になる記事・サービス」を整理したパート

という流れで解説していきます。

次の章では、まず「あなたが今どの位置にいるのか」を整理しながら、どのルートを優先的に見ていくべきかを一緒に決めていきましょう。

あなたの現在地チェック|3タイプ別に次の一歩を決める

いきなり「どのルートに進むか決めましょう」と言われても、今の自分のレベルがどこなのか、何から手を付けるべきなのかが分からないと動きづらいと思います。
そこでまずは、あなたの現在地をざっくり3つのタイプに分けて考えてみましょう。

タイプ①:Pythonほぼ未経験(これから学び始める段階)

まだPythonをほとんど触ったことがない、もしくはProgateやYouTubeで少し触っただけという場合は、このタイプに当てはまります。

この段階で一番大事なのは、「どのルートに行くか」よりも、「Pythonの基礎を一通り身につけること」です。

Pythonは比較的やさしい言語とはいえ、副業・転職レベルで使うには、次のような基本文法にはスムーズに手が動くくらい慣れておく必要があります。

  • 変数・型・演算
  • 条件分岐(if)
  • 繰り返し(for / while)
  • 関数定義
  • クラスとオブジェクト指向の基本

まずは、当サイトの「Python初心者向け完全ガイド(無料講座)」を、テキストと練習問題をセットで一周することを目標にしてみてください。

ここをしっかりやり切っておくと、このあと紹介する「生成AI」「Excel自動化」「Webアプリ」のどのルートに進むにしても、土台として大きく役立ちます。

もし、まだ勉強用のパソコン選びで迷っている場合は、「Python学習用パソコンの選び方」の記事もあわせてチェックしておくと安心です。

学習の途中で「スペックが足りなくてストレス…」となるのを防げるので、これから新しくPCを買う人は先に確認しておく価値があります。

このタイプの方は、まずは基礎学習を優先しつつ、「自分はどんな働き方や副業スタイルに惹かれるか」をゆるく考え始めておけばOKです。

ルート選びは、基礎を一周したあとに改めて検討しても間に合います。

タイプ②:Python基礎は終わったが、次に何をするか迷っている段階

if文やfor文、関数やクラスの基本は理解していて、簡単なスクリプトなら自分で書ける。

でも「ここから先、何を作ればいいか分からない」「機械学習・Web・Excel・生成AI…選択肢が多すぎて迷う」という人は、このタイプです。

このタイプの方にとってのゴールは、「自分がどの方向に進むかを決めて、1つの分野を集中的に進めること」です。

あれこれ中途半端に手を出すより、まずは一つの軸を決めて、小さくてもいいので「形になるアウトプット」を作るほうが、副業や転職にはつながりやすくなります。

進む方向を考えるときは、次のような観点で自分に質問してみてください。

  • 今の仕事でよく触るのは、Excelや事務作業なのか、Webサービスやアプリなのか
  • 新しい技術やトレンドが好きで、生成AIのような分野にワクワクするかどうか
  • 将来的にやりたいのは、「社内の仕事を楽にすること」なのか、「自分のサービスやアプリを作ること」なのか

当サイトの「Python学習後は何をする?次に学ぶべき5分野と始め方」という記事では、Webアプリ、Excel自動化、データ分析、機械学習、ゲーム制作といった代表的な分野の特徴を整理しています。

この記事を読みながら、「自分はどの分野に一番ピンと来るか」をチェックしてみるのがおすすめです。

このガイド(今あなたが読んでいるこの記事)の後半にある、各ルートの詳しい章は次のように対応していますので、気になるところから読み進めてみてください。

  • 生成AI・ChatGPT系に惹かれる → 「Python×生成AIでキャリアアップする」章
  • 事務職・管理部門でExcelをよく使う → 「Excel業務の自動化で評価アップ&副業を狙う」章
  • Webアプリやサービスを作りたい → 「汎用Pythonエンジニア/Webアプリ・データ分析ルート」章

このタイプの方は、「どのルートもそれなりに気になるけど決めきれない…」となりがちですが、一度決めてやってみてから、「やっぱりこっち」と方向転換するのも全然アリです。

まずは一つのルートを決めて、そこに向けた最初の一歩を踏み出すことを意識してみてください。

タイプ③:他言語やIT実務経験があり、Pythonで方向転換したい段階

すでに何らかのプログラミング言語(Java、JavaScript、C#、PHPなど)を触ったことがある、あるいはITエンジニアとしての実務経験がある場合は、このタイプに当てはまります。

また、非エンジニアでも、「普段からExcelマクロ(VBA)を触っている」「業務でデータ分析ツールを使っている」という人も、ここに近い立場です。

このタイプの方のゴールは、「これまでの経験にPythonをどう掛け合わせるか」を決めて、最短距離で実績やポートフォリオを作ることです。

ゼロからプログラミングを学ぶ人と違って、すでにITリテラシーや開発の感覚は持っているので、方向さえ定まれば進みが早いのが強みです。

例えば、次のようなイメージでルートを選んでいくことができます。

社会人向けプログラミングの始め方:Pythonで作って稼ぐ3か月ロードマップ」の記事では、忙しい社会人が限られた時間の中で、何を優先的に学び、どのような流れでアウトプットを作っていくかを具体的に示しています。

実務経験がある方でも、「Pythonでは何から作ればいいのか」を整理するのに役立つ内容なので、一度目を通しておくと全体像が掴みやすくなります。

このタイプの方は、基礎の復習にあまり時間をかけすぎず、「どのルートでどんな成果物を作るか」を早めに決めてしまうのがおすすめです。

そのうえで、生成AI・Excel自動化・Webアプリのうち、自分の強みや興味と相性の良い分野にフォーカスして進めていきましょう。


ここまでで、自分がおおよそどのタイプに近いか、なんとなく見えてきたと思います。

次の章では、この3つのルートの中でも特に追い風が強い「Python×生成AI」のルートについて、具体的にどんな仕事があり、どのように学んでいけばいいのかを詳しく解説していきます。

【Python】勉強猫がノートパソコンを見ながら考え込む様子。記事内の休憩用イラスト

ルートA|Python×生成AIでキャリアアップする

ここからは、3つのルートの中でも特に伸びしろが大きい「Python×生成AI」のルートを、少し踏み込んで見ていきます。

とはいえ、これは「他のルートはダメ」という意味ではなく、あくまで今の市場環境を踏まえた “有力候補のひとつ” として捉えてもらえればOKです。

Pythonの基礎さえ押さえておけば、ChatGPT APIなどの生成AIを扱うコードはそこまで難しくありません。

「せっかくPythonを学ぶなら、AIも触れるようになっておきたい」という人には、かなり相性のいいルートです。

生成AIルートでどんな仕事・案件があるのか

まずは、このルートで実際にどんなことをするのか、ざっくりイメージを持っておきましょう。

生成AIと聞くと「すごいけど、何に使うの?」という印象が先に立ちやすいので、具体例ベースで見ていくのがおすすめです。

たとえば、Python×生成AIで狙える領域には、次のようなものがあります。

  • 社内向けのチャットボットや問い合わせ対応ツールの構築
  • 社内マニュアル・FAQ・議事録などを対象にした「ナレッジ検索システム」の構築
  • レポートや提案書のたたき台を自動生成するツールの作成
  • テキスト要約・翻訳・文章チェックのワークフロー自動化
  • コードのテンプレ生成やレビュー補助ツールの作成
  • WebアプリやLINEボットとして公開するAIサービスの開発

これらは、企業内で使う “社内ツール” として作ることもできますし、クライアントワークや副業として案件を受けたり、自分のサービスとして公開することもできます。

当サイトでは、

なども用意しているので、仕事のイメージ(キャリア面)と、実際に動かす方法(技術面)を両方セットで掴んでいくのが理想的な進め方です。

生成AIルートはどんな人に向いているか

生成AIルートが自分に合っているかどうかは、性格や興味、今の仕事との相性も含めて考えるのが大事です。

向いているタイプを大まかに挙げると、次のようなイメージになります。

  • 新しい技術やサービスにワクワクするタイプ
  • 文章を書く、読む、要約する、といったテキストの扱いに抵抗がない人
  • 「完全なゼロから手で書く」よりも、「AIと協力して効率よく成果を出す」ことに魅力を感じる人
  • 将来的に、AIを活用できる人材としてキャリアアップしたいと考えている人
  • 今の仕事の中で、文章・メール・報告書・マニュアルなどの作業が多い人

逆に、「技術トレンドにはあまり興味がない」「まずは社内のExcel業務を楽にしたい」といった場合には、Excel自動化ルート の方がしっくり来るかもしれません。

どちらか一方しか選べないわけではないので、「メインは生成AI、サブでExcel自動化も学ぶ」といった組み合わせも十分アリです。

独学で進める場合のステップ(まずは無料で小さく始める)

生成AIルートに興味がある場合、最初は独学で小さなツールを作ってみるところから始めるのが現実的です。

特に、すでにPython基礎は一通り終わっている人なら、「ちょっとコードを書いてAPIを叩いてみる」くらいならすぐに試せます。

独学の進め方としては、次のような流れをイメージしてみてください。

  1. 生成AIエンジニアという職種や、市場の動きをざっくり掴む
     → サイト内の「生成AIエンジニアの年収・将来性」を解説した記事を読むことで、どんな仕事があり、どのくらい需要がありそうかを把握できます。
  2. ChatGPT APIなどの基本的な仕組みを理解する
     → 「PythonでChatGPT APIを使う方法入門」の記事を読みながら、APIキーの取得方法や、PythonからAPIを呼び出す基本形を実際に動かしてみます。
  3. 自分の仕事や生活に近い題材で、小さなツールを1つ作ってみる
     → たとえば、
    • 日報の要約ツール
    • 定型メールの下書き生成ツール
    • 会議メモを要約してくれるスクリプト
      のように、「自分が普段やっている面倒な作業」を題材にすると手が動きやすくなります。
  4. 作ったものをポートフォリオ化しておく
     → GitHubにソースコードを上げたり、ブログ記事で「こういうツールを作りました」とまとめておくと、将来の副業案件や転職活動のときに“実績”として見せやすくなります。

最初のうちは、「完璧なサービスを作ろう」と思わなくて大丈夫です。

「自分のために便利なものを1つ作る」くらいの感覚で進めたほうが、挫折しにくく、実務に直結するスキルも身につきやすくなります。

スクールを使って一気に進みたい人向け(DMM 生成AI CAMP など)

独学でコツコツ進めるのも良い方法ですが、次のような条件に当てはまる場合は、スクールを活用して一気にレベルアップを狙うのも現実的な選択肢です。

  • 転職やキャリアチェンジを本気で考えている
  • 1人だと途中で挫折しそう/何をどの順番で学べばいいか分からない
  • 限られた時間の中で、最短距離で「ポートフォリオ+実務レベル」まで持っていきたい
  • 国や会社のリスキリング支援・補助金を活用できる

当サイトでは、たとえば「Pythonで生成AIエンジニアになろう|DMM 生成AI CAMP 生成AIエンジニアコースのレビュー」という記事で、カリキュラムの内容や学べること、向いている人の特徴などを詳しくまとめています。

ここは経済産業省からのお墨付きがあり、なんと学習するときに補助金が出ます。

それにより他のスクールと比較して圧倒的に安く受講できるため、当サイトの一押しのスクールです。

また、「生成AIスクール比較:DMM 生成AI CAMP vs 僕のAIアカデミー」といった記事では、複数のスクールを比較しながら、「完全初心者から始めたいのか」「Python経験を活かして一気にレベルアップしたいのか」といった観点で整理しています。

このガイドの考え方としては、

  • 独学でChatGPT APIを触ってみて、「これはもっと突き詰めたい」と思えたらスクールを検討する
  • 「最初から全部スクールに丸投げ」ではなく、事前に少しでも手を動かしておく

という流れが、費用対効果の面でもおすすめです。

応用例としての「生成AI×Webアプリ(Flask/FastAPI)」という発展ルート

生成AIルートに慣れてくると、「作ったAI機能をもっと使いやすい形にしたい」と感じる場面が出てきます。

そこで効いてくるのが、Webアプリケーション開発(FlaskやFastAPI)の知識です。

たとえば、次のような応用が考えられます。

  • ChatGPT APIを使ったチャットボットを、Flaskで簡易Webアプリとして公開する
  • 文章要約ツールを、ブラウザから使えるフォーム付きのWebページとして提供する
  • 社内向けのナレッジ検索ツールを、ログイン機能付きのWebアプリに仕立てる

当サイトには、Flaskの学習記事も用意しているので、

  1. まずは「PythonでChatGPT APIを使う方法入門」でAI部分を動かす
  2. 次に、Flask入門記事 を参考にしながら、「Webから使える形」にラップしてみる

というステップで進めると、「Python×生成AI×Webアプリ」というかなり強力なスキルを手に入れられます。

ここまで到達できれば、収入面でも相当に期待が持てます。

Webアプリ開発そのものに興味がある場合は、このあと解説する「汎用Pythonエンジニア/Webアプリ・データ分析ルート」の章も、あわせて読んでみてください。

生成AIルートで作ったものをWebアプリ化することで、ポートフォリオとしての見栄えも一気に良くなり、副業・転職の武器になりやすくなります。


ここまでで、「Python×生成AIのルートで何ができて、どう学んでいけばいいか」の大枠は掴めたと思います。

次の章では、もう少し堅実寄りの選択肢である「Excel業務の自動化ルート」について、社内改善や副業とのつながりを具体的に見ていきます。

ルートB|Excel業務の自動化で評価アップ&副業を狙う

ここからは、より堅実で「今の仕事との相性がいい」ルートとして、Excel業務の自動化について見ていきます。

生成AIルートと比べると派手さはありませんが、事務・総務・経理・営業事務など、Excelをよく使う職種の人にとっては、かなり現実的で再現性の高い選択肢です。

PythonやVBAを使って、毎月の定型集計・帳票作成・レポート更新などを自動化できれば、

  • 自分の残業時間を減らせる
  • 職場で「業務を改善できる人」として評価されやすくなる
  • そのノウハウをもとに、副業で「Excel自動化代行」を受けることもできる

といった形で、じわじわ効いてきます。

Excel自動化がなぜ “稼ぎどころ” になるのか

まずは、「なぜExcel自動化が副業やキャリアアップにつながるのか」を整理しておきましょう。

理由はシンプルで、多くの会社で「Excel依存の業務」がまだまだ残っているからです。

たとえば、こんな仕事が思い当たらないでしょうか。

  • 毎月・毎週、ほぼ同じ手順でやっている売上集計や実績レポートの作成
  • 複数のExcelファイルやCSVを開いて、コピペで1つのシートにまとめている作業
  • 顧客リストや商品リストに対して、同じような加工やチェックを何度も繰り返している作業
  • 手入力やフィルタで頑張っているが、本音を言えば「ボタン1つで終わってほしい」作業

こうした業務は、

  • 人間がやると時間がかかる
  • ミスも起こりやすい
  • でも手順はほぼ決まっている

という特徴があり、「自動化したときのインパクトが大きい」のに、現場ではなかなか手が付けられていない領域です。

ここに Pythonを使って介入できると、

  • 社内で感謝される
  • 「他の部署のこの作業も自動化できない?」と相談が増える
  • 自分のスキルとしても “他の会社でも通用する武器” になる
  • こっそり副業もできる

という、かなりおいしい立ち位置に立てます。

Python×Excelで自分の業務を自動化してみる

自分でスキルを身につけたい場合、Python×Excel連携(openpyxlなど)を学ぶのが王道です。

これは、「Excelの操作をPythonコードで再現する」ようなイメージで、次のようなことができます。

  • Excelファイルを開く/読み込む/保存する
  • セルの値を書き換える、数式を設定する
  • シートを追加・削除する
  • 複数のファイルをまとめて処理する

私のサイトでは、「Python×Excel連携による業務自動化」をテーマにした解説記事で、

  • 開発環境の整え方
  • 基本的な操作(セルの読み書き・シート操作など)
  • 実務に近いサンプル(集計・帳票作成など)

といった内容を順番に解説しています。

このあたりを一通り試しながら、自分の業務に近い作業を少しずつ置き換えていくと、かなり早い段階で“目に見える成果”が出てきます。

また、「Excel自動化でどう稼ぐか?」という観点についても、別の記事で、

  • 社内改善として評価を高めるパターン
  • ココナラやクラウドソーシングで「Excel自動化代行」を出品するパターン

などに触れています。

まずは社内で自分と同じ作業をしている人に使ってもらい、その実績をもとに外の仕事につなげていく、という流れも作りやすい分野です。

Excel自動化ルートが向いている人・向いていない人

最後に、このルートがどんな人に向いているかを整理しておきます。

「なんとなく気になる」くらいの状態から、一歩踏み込んで考えてみましょう。

向いている人の例:

  • 事務・総務・経理・営業事務など、Excelをよく使う職種に就いている
  • 「手作業のコピペや集計が多くて、正直うんざりしている」
  • 派手な最新技術よりも、「足元の仕事を確実に良くしたい」という実利志向
  • 「自分がラクになるスキル」が、そのまま「他人の役に立つスキル」にもなると嬉しい

向いていないかもしれない人の例:

  • 普段ほとんどExcelを使わない仕事をしている
  • 自動化できる定型業務があまり思い浮かばない
  • どちらかというと、Webアプリやサービスを作る方に惹かれる
  • 最新の技術トレンド(生成AIなど)に強くワクワクする

後者に当てはまりそうな場合は、このルートを無理に選ぶ必要はありません。

Excel自動化の考え方を少しだけつまんでおいて、メインの軸は「生成AI」や「Webアプリ開発」に置く、というバランスも全然アリです。


ここまでで、「Excel業務の自動化ルート」のイメージと、進め方のざっくりした方向性は掴めてきたと思います。

次の章では、Flaskなどを使ったWebアプリ開発も含めて、「汎用Pythonエンジニア/Webアプリ・データ分析ルート」について詳しく見ていきます。

暖かい雰囲気の部屋でノートパソコンを使ってリモートワークをする笑顔の男性。デスクの上には本やコーヒーカップ、文房具が置かれ、背景にはアコースティックギター、観葉植物、アートフレーム、本棚などが並ぶ。

ルートC|汎用Pythonエンジニア/Webアプリ・データ分析ルート

最後のルートは、より“王道”寄りの「汎用Pythonエンジニア」を目指す道です。

Flaskなどを使ったWebアプリケーション開発や、データ分析・自動化ツール作成などを通じて、「Pythonエンジニアとして広く通用するスキル」を身につけていくイメージになります。

生成AIやExcel自動化と比べると、少し腰を据えて取り組む必要がありますが、そのぶんポートフォリオが作りやすく、エンジニア転職やフリーランスにもつなげやすいのが強みです。

汎用Pythonエンジニアとは何をする人か

汎用Pythonエンジニアというと少し抽象的ですが、実際の現場ではかなり幅広い仕事があります。

「Python一筋」というよりは、「Pythonを軸にしつつ、必要に応じて他の技術も組み合わせていく」イメージです。

たとえば、次のような領域が代表的です。

  • Flask や FastAPI を使った Webアプリケーション開発
  • 社内ツールや業務自動化スクリプトの作成
  • Pandas などを使ったデータ分析・レポート作成
  • 機械学習モデルの構築と、その結果を使った予測・スコアリング
  • バッチ処理やAPI連携など、裏側で動く仕組みの開発

これらの仕事に共通しているのは、「ビジネス上の課題」に対して、「コードで動く仕組み」を提供するという点です。

生成AIのように「AIそのもの」を主役にするのではなく、もう少し広く「システム全体」や「サービス全体」をデザインしていくイメージに近いでしょう。

社会人がゼロからエンジニアを目指すときの進み方

すでに社会人として働きながら、これからPythonエンジニアを目指したい場合、「何から手をつければいいのか」が最大の悩みになりがちです。

闇雲に技術書やUdemyを買い漁るよりも、最初に「3か月単位くらいのざっくりしたロードマップ」を持っておくと、迷走しにくくなります。

このサイトでは、「社会人向けプログラミングの始め方:Pythonで作って稼ぐ3か月ロードマップ」という記事で、

  • 言語としてPythonを選ぶ理由
  • 1〜3か月目に何を重点的に学ぶか
  • どのタイミングで「小さな作品」を作り始めるか

といった流れを具体的に整理しています。

このガイドのルートCに興味がある場合は、ここでの説明とあわせて、そのロードマップ記事も参考にしてみてください。

大まかな考え方としては、

  • まずはPython基礎(変数〜クラス)を固める
  • 次に、Webアプリ or 自動化スクリプトのどちらかで「小さな成果物」を作る
  • それを少しずつ育てながら、ポートフォリオとして見せられる形にしていく

といった流れになります。

Webアプリケーション開発で “見える成果” を作る

汎用Pythonエンジニアを目指すなら、やはり Webアプリ開発 は外せません。

ブラウザから使えるアプリを1つでも作れるようになると、ポートフォリオの説得力が一気に上がりますし、「人に見せやすい」という意味でも大きな武器になります。

このサイトでは、Flaskの学習記事を用意しており、ルーティングやテンプレート、フォーム処理、簡単なログイン機能など、Webアプリの基本パターンを順番に学べるようにしています。

最初はとてもシンプルなアプリで構いませんが、できれば次のような要素を少しずつ取り入れてみると良いでしょう。

  • フォームから入力したデータを保存・表示できる
  • ログイン/ログアウト機能がある
  • 何らかの「一覧ページ」と「詳細ページ」がある
  • デザインは最低限でもいいので、他人が触っても迷わないUIになっている

たとえば、

  • 簡単なタスク管理アプリ
  • 読書記録や学習ログをつけるアプリ
  • 自分用の家計簿アプリ

といった題材は、実際に自分も使えて、かつ説明もしやすいのでおすすめです。

生成AIルートで触れたように、ChatGPT APIなどのAI機能をFlaskアプリに組み込めば、

  • 「Python×Webアプリ」
  • 「Python×生成AI」

の両方を押さえた、かなり強力なポートフォリオになります。

Webアプリが面白いと感じたら、生成AIルートと組み合わせて「AI付きWebアプリ」を目指すのも良い選択肢です。

Python学習後の応用分野を決める(Web・データ分析・機械学習など)

汎用Pythonエンジニアルートの中でも、「自分はどの方向を軸にするか」を決めるのは大事なポイントです。

Webアプリ開発だけでなく、データ分析や機械学習、ゲーム制作など、Pythonにはさまざまな応用先があります。

私のサイトでは、「Python学習後は何をする?次に学ぶべき5分野と始め方」という記事で、

  • Webアプリ開発(Flask など)
  • Excel・業務自動化
  • データ分析
  • 機械学習・AI
  • ゲーム開発

といった分野ごとに、「どんなことができるのか」「どんな人に向いているのか」を整理しています。

汎用エンジニアを目指す場合でも、この5分野の中から、特に自分が興味を持てる分野を1〜2個選んで、そこを深掘りしていくのがおすすめです。

もし、

というように、他のルートと重なる部分が出てきた場合は、無理に「1つだけ」に絞らなくてかまいません。

「メインの軸はWebアプリ、サブで生成AIも触る」といった組み合わせでも十分戦えます。

汎用Pythonエンジニアルートが向いている人・向いていない人

最後に、このルートの向き・不向きを簡単に整理しておきます。

自分の性格や今の環境と照らし合わせながら、しっくり来るかどうかをイメージしてみてください。

向いている人は、たとえば次のようなタイプです。

  • 自分でサービスやアプリを作ってみたいという気持ちが強い
  • 「技術そのもの」だけでなく、「ユーザーがどう使うか」も考えるのが好き
  • 少し時間がかかっても、腰を据えてスキルを磨きたい
  • 将来的にエンジニア転職やフリーランスも視野に入れている

一方で、

  • とにかく今すぐ、手元の業務を楽にしたい
  • 技術よりも、業務改善や現場の課題解決に興味がある
  • Webアプリやシステムより、文章や情報を扱う仕事の方がしっくりくる

という場合には、生成AIルートExcel自動化ルート の方が出発点としては適しているかもしれません。

どのルートを選んだとしても、Pythonの基礎で学んだことは決して無駄にはなりません。

重要なのは、「自分がワクワクできるか」「続けられそうか」という感覚です。

その感覚を大事にしながら、生成AI・Excel自動化・汎用Pythonエンジニアの3つのルートを、自分なりに組み合わせていきましょう。


ここまでで、3つのルートの全体像と、それぞれの進め方がおおよそ見えてきたと思います。

次の章では、これらのルートを実際のお金やキャリアに結びつけるために、「副業案件の探し方」や「転職活動の進め方」について、概要レベルで整理していきます。

【Python】勉強猫がコーヒーを片手にリラックスしている様子。記事内の休憩用イラスト

副業案件の探し方/転職活動の進め方

ここまでで、「どのルートでどんなスキルを身につけていくか」の方向性はだいぶ見えてきたと思います。

この章では、それを実際の「お金」や「キャリアの変化」につなげるために、副業案件の探し方と転職活動の進め方の全体像をざっくり整理しておきます。

副業案件はどこで探すのか

Pythonや生成AI、Excel自動化、Webアプリ開発のスキルを副業にする場合、仕事の入口はいくつかのパターンに分かれます。

ここでは代表的なものを、イメージしやすい順に紹介します。

クラウドソーシング系のサービス

クラウドワークスやランサーズなどでは、業務自動化や簡単なツール開発、データ整理のような案件が定期的に募集されています。

単価は高くない案件も多いですが、「実際にお金をもらってコードを書く」経験ができるため、最初の一歩としては現実的です。

スキルマーケット系のサービス

ココナラなどでは、「Excel自動化します」「レポート作成を自動化するツールを作ります」といった形で、自分のサービスを商品として出品できます。

自分が得意な分野(Excel自動化、ChatGPTを使った文章生成ツール、簡単なWebアプリなど)をメニューにしておくことで、「こういうこと、お願いできませんか?」という問い合わせを受けやすくなります。

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さらに、身近なところでは「今いる職場」や「知り合いの会社」も、副業や実績づくりの場になり得ます。

たとえば、

  • 部署のExcel作業をPythonで自動化してみる
  • チーム内で使える簡単なWebツールを作ってみる
  • 上司や同僚に「こういうツールを作れるのですが、試してみませんか?」と提案してみる

といった形で、まずは社内向けの“小さな案件”から経験を積むこともできます。

これはお金にならないことも多いですが、「実務で使われているツールを作った」という実績は、後からポートフォリオに書ける大きな材料になります。

転職を目指す場合の動き方

副業ではなく、いずれは本格的にエンジニア転職やキャリアチェンジを狙いたい場合は、最初から「転職を見据えた動き方」を意識しておくと遠回りを減らせます。

ここでは、Pythonや生成AIを活かした転職を目指すときの、基本的な流れを整理してみます。

最初に意識したいのは、「求人票に書かれているキーワード」と「自分が作れるもの」をできるだけ近づけていくことです。

生成AI系なら、ChatGPT API や LLM、ベクトル検索、PoC 開発などの単語がよく登場しますし、Webアプリ系なら Flask や FastAPI、REST API、認証、データベースといったワードが並びます。

こうしたキーワードを眺めながら、「自分のスキルセットに足りないピースはどこか」をメモしておきましょう。

次に、ポートフォリオづくりです。

転職活動では、単に「勉強しました」と言うだけでなく、「こういうものを作りました」と見せられるかどうかが大きな差になります。

たとえば、

  • ChatGPT APIを使ったテキスト要約ツール(CLIでもOK)
  • Flaskで作った簡単なWebアプリ(ログイン機能+入力フォーム+一覧表示)
  • Excel自動化スクリプト(実案件と類似のダミーデータで再現したもの)

といったものを、GitHubや自分のブログにまとめておくと、「この人は実際に手を動かしている」と伝わりやすくなります。

そして、ある程度ポートフォリオが揃ってきたら、転職サイトやエージェントを活用して、「応募 → 面接 → フィードバック」を繰り返すフェーズに入ります。

このとき、単に落ちた・通ったで一喜一憂するのではなく、「どんな質問をされることが多いか」「どの実績に興味を持ってもらえたか」を記録しておくと、次の改善につながります。

小さな実績・ポートフォリオの作り方

副業でも転職でも、「何を作ったか」が非常に重要になります。

しかし、最初から完璧なサービスや高度なAIシステムを作る必要はなく、むしろ「小さくても現実の課題を解決しているもの」の方が評価されやすいです。

ポートフォリオを作るときは、次のような観点を意識してみてください。

まず、「誰のどんな悩みを解決するものか」を一言で説明できることが大事です。

たとえば、「営業部が毎週やっている売上報告Excelの作業時間を、30分から5分に短縮するための自動化ツール」といった具合に、具体的にイメージできる説明ができると、それだけで伝わり方が変わります。

次に、「技術的なポイント」を整理しておきましょう。

ChatGPT APIなら、プロンプト設計やエラーハンドリング、APIコストの管理など。

Flaskアプリなら、ルーティングやテンプレート、ログイン・認証、デプロイ方法など。

Excel自動化なら、どんなライブラリを使ったのか、どの部分を自動化しているのか、といった点です。

最後に、「工夫したところ」や「苦労したところ」も一緒にまとめておくと、面接やクライアントとの打ち合わせの場で話が広げやすくなります。

単に動くものを作っただけでなく、「こういう問題があったので、こういうふうに改善しました」というストーリーがあると、相手に安心感を与えやすいです。

よくあるつまずきと、考え方のヒント

副業や転職を目指す過程では、多くの人が似たようなところでつまずきます。

最後に、ありがちなパターンと、それに対する考え方のヒントをいくつか挙げておきます。

よくあるつまずきのひとつは、「どのくらいのレベルになったら応募していいのか分からない」というものです。

これは、ある程度の基礎と小さな実績ができたら、「まだ早いかな?」と思っても少しずつ応募してみるのがおすすめです。

実際の求人票や面接で求められているものを知ること自体が、次の学習やポートフォリオ改善のヒントになります。

もうひとつは、「周りのすごい人と比べて、自信を失ってしまう」というパターンです。

SNSやネット上には、ハイレベルなエンジニアがたくさんいるので、自分のレベルが極端に低く見えてしまうことがあります。

そこで重要なのは、「半年前の自分と比べてどうか」「昨日の自分より一歩進んだか」という視点を持つことです。

副業や転職は短距離走ではなく、じわじわ積み上げていく長距離戦なので、焦りすぎる必要はありません。

副業案件の獲得や転職活動は、「勉強」と「行動」のサイクルを回し続けることで、少しずつ現実味が増していきます。

このガイドで紹介した3つのルートのうち、今の自分に一番しっくり来る方向を選びつつ、できる範囲から小さな一歩を踏み出していきましょう。


次の章では、これまでの内容の中でも特に質問が多くなりがちなポイントについて、Q&A形式で補足していきます。

ルート選びや勉強法、スクールの活用など、迷いやすいところをまとめて確認できるようにしておきます。

ノートパソコンで勉強するフーディー姿の若い男性。デスクにはノート、ペン、コーヒーカップ、スマートフォン、古いタイプライターが置かれ、背景には本棚や観葉植物、ソファが見える。

よくある質問(FAQ)

最後に、このガイドを読んだときに多くの人が感じやすい疑問を、Q&A形式でまとめておきます。

ルート選びに迷ったときや、勉強の進め方で詰まったときに、ざっと見返して使ってもらえればOKです。

Q1. 生成AI・Excel自動化・Webアプリ、結局どのルートを選べばいいですか?

「どれも気になるけど、1つに決めきれない」という状態は、とてもよくあるパターンです。

結論から言うと、今の仕事・興味・時間の使い方に合わせて「仮決め」するくらいで十分です。

ざっくり言えば、次のような選び方が目安になります。

  • 今の仕事で文章・資料・メールなどテキストをたくさん扱う
     → 生成AIルート(Python×ChatGPT API)が相性良いです
  • Excel作業が多くて、毎月の定型業務を何とか減らしたい
     → Excel業務自動化ルートが現実的で成果も出しやすいです
  • 自分のWebサービスやアプリを作ってみたい/エンジニア転職も視野にある
     → 汎用Pythonエンジニア/Webアプリルートを軸に考えるのがおすすめです

大事なのは、「一度決めたら一生そのルートしか歩めない」わけではない、ということです。

まずは興味が強いところ、あるいは “今の仕事に一番直結しそうなところ” を選んで、3〜6か月くらい集中してみてください。

そのうえで、「やっぱりこっちのほうが面白そう」と感じたら、別のルートに寄せていくのもまったく問題ありません。

Q2. どのくらいのレベルになったら副業や案件応募をしていいですか?

「まだまだ勉強不足だから、応募するのは失礼なのでは…」と感じてしまう人も多いですが、完璧を目指しているといつまでもスタートできません。

目安としては、次のような状態になったら、小さな案件や社内での改善提案から始めてOKです。

  • Python基礎(if / for / 関数 / クラス)が一通り分かる
  • 生成AIなら、ChatGPT APIを使った簡単なスクリプトを動かせる
  • Excel自動化なら、特定の業務フローを自動化するスクリプトを1つ作成できている
  • Webアプリなら、Flaskで簡単な入力フォーム付きアプリを1つ公開できている

この程度でも、「自分より一歩先を行っている人」にとっては十分に価値があります。

最初から大きな報酬を狙うのではなく、小さくても良いから “誰かの役に立つもの” を作ってみることから始めてみてください。

Q3. 独学だけでやっていくのは現実的ですか?スクールは必須でしょうか?

結論から言うと、独学だけでやっていけている人は確かにいますし、スクールは必須ではありません。

特に、次のようなタイプの人は、独学+小さなアウトプットの組み合わせでもかなり伸びていきます。

  • 自分で調べるのが苦にならない
  • エラーやつまずきを「パズル」感覚で楽しめる
  • 小さなツールでも、自分で作って試してみるのが好き

一方で、スクールが向いているのは、例えばこんなケースです。

  • 転職・キャリアチェンジの期限が決まっていて、短期集中で結果を出したい
  • 何から手をつければいいか分からず、独学だと何度も挫折している
  • 周りに相談できるエンジニアがいないので、メンターや質問できる相手が欲しい

生成AIルートで言えば、「まずは自分でChatGPT APIを触ってみて、それでも本気でこの分野に行きたいと思えたら、DMM 生成AI CAMPなどのスクールを検討する」という流れがバランス良いと思います。

独学とスクールは二者択一ではなく、「ある程度独学 → 本気でやりたくなったらスクールでブースト」という組み合わせもアリです。

Q4. 1日どれくらい勉強すれば、副業や転職を目指せますか?

理想を言えばキリがありませんが、現実的なラインとしては「平日1〜2時間+週末少し多め」を、数か月続けるイメージです。

もちろん、家族や本業とのバランスもあるので、あくまで目安として考えてください。

たとえば、次のような時間の使い方が考えられます。

  • 平日:通勤時間や夜の1時間で、学習動画や記事を1本+簡単なコード練習
  • 週末:2〜3時間まとめて使って、小さなツールやWebアプリの機能を1つ完成させる

大事なのは、「一気に10時間やって、翌週ゼロ」ではなく、少しでもいいから毎週前に進んでいる感覚を持つことです。

学習記録をノートやX(旧Twitter)などにメモしておくと、モチベーションの維持にも役立ちます。

Q5. 生成AI・Excel自動化・Webアプリを全部やりたいのですが、欲張りすぎでしょうか?

興味があることが多いのは、とても良いことです。

ただし、いきなり3つを同時に深く追いかけると、どれも中途半端になってしまいやすいのも事実です。

おすすめは、次のようなバランスの取り方です。

  • 「メイン1つ+サブ1つ」に絞る
  • 3〜6か月はメインに7〜8割の時間を使い、サブは2〜3割に留める
  • ある程度形になったタイミング(ポートフォリオが1つ作れたなど)で、メインを入れ替えることを検討する

たとえば、

  • メイン:生成AI(ChatGPT API×Python)
  • サブ:FlaskでWebアプリ化

といった組み合わせです。

完全に1つに縛る必要はありませんが、「今期(数か月)のメインはこれ」と決めて集中したほうが、結果的には成長スピードが上がりやすいです。

Q6. 自分にはセンスがない気がして不安です。向いていないなら早く諦めたほうがいいですか?

プログラミングやAI活用の世界は、「センス」よりも慣れと積み重ねの影響が大きい分野です。

最初のうちは、誰でもエラーの連続ですし、ドキュメントを読んでも意味が分からないことが普通です。

諦めるかどうかを判断する前に、一度だけ自分に質問してみてください。

「全くお金にならなかったとしても、あと1〜2か月だけ、暇なときに触ってみたいと思えるか?」

もし「それなら、まあやってもいいかな」と思えるなら、まだ十分に可能性があります。

逆に、「お金にならないなら1ミリも触りたくない」という感覚なら、無理に続ける必要はないかもしれません。

副業や転職につながる人の多くは、「勉強そのものが楽しい」「ツールが動くと単純に嬉しい」といった 小さな “好き” を持っています。

その小さな “好き” があるなら、センスのことはいったん忘れて、少しずつ積み上げていきましょう。


以上が、よくある質問へのQ&Aです。

ここまで読んで、「自分はこのルートでやってみようかな」「まずはこの記事から読んでみよう」というイメージが固まってきたら、このガイドの役割はひとまず達成です。

あとは、あなたが選んだルートに対応する記事(生成AI・Excel自動化・Webアプリ/汎用Pythonエンジニア向けの記事)に進んで、小さな一歩を実際の行動に変えていくことが一番大事になります。

まとめ|今日決めるのは「完璧な将来」ではなく「次の一歩」

ここまで長いガイドを読んでくださって、本当におつかれさまでした。

最後に、このページ全体のポイントを軽く整理しながら、「じゃあ結局、今なにをすればいいのか」をもう一度はっきりさせておきます。

このガイドでお伝えしたかったのは、「Pythonで副業・転職を目指す」といっても、ゴールは1つではないということです。

ざっくり言えば、あなたには次の3つのルートが開かれています。

このうちどれを選んでも、「Pythonを使って誰かの役に立つ」「その対価としてお金やキャリアアップを得る」という本質は変わりません。

違うのは、「どんな悩みを持つ人の役に立つか」「どんな働き方を目指すか」です。

もし今の時点で、まだはっきり決めきれていないとしても、大丈夫です。

このページを読み終えた今のタイミングで決めるべきなのは、「5年後の完璧なキャリア」ではなく、「明日からの小さな一歩」だけで十分です。

たとえば、こんな感じの “次の一手” を決めてみてください。

そして、どのルートを選んだとしても、余裕が出てきたタイミングで、

といった全体を俯瞰する記事に戻ってきて、「今の自分の位置」をたまに見直してみてください。

このガイドページ自体も、あなたが迷ったときに何度でも戻ってこられる「分岐点」として作っています。

「ちょっと遠回りしてるかも」と感じたときは、またここに戻ってきて、ルートA・B・Cのどこに重心を置き直すかを考えてみてください。

最後にひとつだけ

副業や転職は、「行動した人から順番に、少しずつ現実味が増していく」世界です。

完璧な準備が整ってから動くのではなく、今できる小さな行動を1つ決めて、それを今日・明日レベルの具体的な予定に落とし込むことから始めてみてください。

このページが、その「最初の一歩」を決める手助けになっていたら、とても嬉しいです。

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