【レッスン1-1】はじめてのPythonプログラムを体験しよう|Python入門

ここはPythonの学習をこれから始める初心者が、最初に見るべきページです。
Lesson1:基礎文法編
・Lesson1-1:Pythonの入り口|初めてコードを書いてみよう ◁今回はココ
・Lesson1-2:変数の基本を理解しよう
・Lesson1-3:四則演算をしよう
・Lesson1-4:文字列を操作しよう
・Lesson1-5:フォーマット文字列を使いこなそう
・Lesson1-6:乱数を生成しよう
・練習問題1-1:レッスン1の内容を総復習しよう
Lesson2:制御構造編
Lesson3:関数とスコープ編
Lesson4:データ構造編
Lesson5:オブジェクト指向編
次のステップ:Pythonを用いたアプリ開発
最初の一歩|print関数とinput関数の使い方
ここから入力と出力の説明に入ります。
ページ下部にはこのページで出てくる用語の意味をまとめた 用語集 もありますので、分からない言葉が出てきたらそちらも参考にしてください。
Pythonはシンプルかつ直感的なプログラミング言語で、初心者にもとても扱いやすい言語です。
まずはプログラムがどのようにしてコンピュータとやりとりするかを学ぶために、「入力」と「出力」について解説します。
さらにコードを理解しやすくするための「コメントの書き方」についても見ていきましょう。
入力と出力の基本
まずは入力と出力の基本について、分かりやすい出力から先に説明します。
出力: print()
関数
プログラムが実行された後、結果を画面に表示することを「出力」と言います。
Pythonでは、print()
という関数を使って出力を行います。関数とは、特定の作業を行う命令のようなもので、print()
はその命令に従って画面にメッセージを表示します。
例えば、以下のように書いて使います。
print("こんにちは、Pythonの世界へようこそ!")
このコードを実行すると、ターミナルに次のように表示されます。
こんにちは、Pythonの世界へようこそ!
このようにprint()
の中の、””で囲まれた文字がそのまま画面に表示されます。
これが一番基本的な「出力」です。
実際に上記のコードをコピーしてVSCodeに貼り付け、動作を確認しましょう。
入力: input()
関数
次に「入力」について説明します。入力とは、プログラムがユーザーに情報を求め、それを受け取ることを指します。
Pythonでは、input()
という関数を使ってユーザーからの入力を受け取ることができます。
例を見てみましょう。
name = input("名前を入力してください: ") print(f"こんにちは、{name}さん!")
このプログラムを実行すると、画面に「名前を入力してください:」と表示されます。
ここであなたが名前を入力すると、その名前がプログラム内で使われ、「こんにちは、(あなたの名前)さん!
」というメッセージがprint()により出力されます。
ここで出てきたname
は「変数」と呼ばれるもので、ユーザーが入力した情報を一時的に保存するための「箱」のようなものです。
変数が何かは現時点では気にせず、「input()`を使うと何かを入力でき、それを変数という箱に保存できる」というイメージを持っておいてください。
また2行目の()内の先頭にある”f”は、これが フォーマット文字列 であることを示しています。このフォーマット文字列についても後で学習しますので、ここではこの形を丸暗記しておきましょう。
コメントの書き方
プログラムを後で見直した時のためや、他の人がコードを理解しやすくするためにコード内に「コメント」を書くことができます。
コメントとはプログラムの中にメモや説明を残すもので、プログラムを実行するときには無視されます。
シングルラインコメント
Pythonでコメントを書くには、行の先頭に「#
」を付けます。
これが「シングルラインコメント」と呼ばれるもので、#
の後に書かれた内容はプログラムとしては無視されます。
# これはコメントです print("これはコードです") # ここにもコメントを書くことができます。
このプログラムを実行すると「print("これはコードです")
」の部分だけが実行され、コメントの部分は何も起こりません。
コメントはプログラムが何をしているのかを “人間に” 説明するために使われます。
複数行コメント
複数行にわたるコメントを一度に書きたい場合は、「'''
」または「"""
」で囲むます。
これを「複数行コメント」と呼びます。
''' この部分は 複数行のコメントです ''' print("この行だけが実行されます")
複数行のコメントを使うと、長い説明や複雑なコードの動作を詳しく書くことができます。これも実行時には無視されます。
まとめ
今回はPythonでの「入力」と「出力」、そして「コメントの書き方」について学習しました。
input()
とprint()
を使えば、簡単なプログラムを作成してユーザーとのやりとりができるようになります。
またコメントを使うことで、コードが理解しやすくなり、メンテナンス性が向上します。
最初はわからないことがあっても、少しずつ慣れていくので、まずはこれらの基本を押さえて練習してみましょう!
練習問題:簡単な自己紹介プログラムを作ろう
簡単な自己紹介プログラムを作成しましょう。
また、プログラム内にコメントを書いてみましょう。
問題の詳細条件
以下の要件に従ってコードを完成させてください。
- ユーザーに名前を尋ね、その入力を受け取ること。
- 入力された名前を使って、「こんにちは、○○さん!」と表示すること。
- コード内には、何をしているかを説明するコメントを適切に追加すること。
ただし、以下のような実行結果となるコードを書くこと。
あなたの名前を教えてください: 太郎 こんにちは、太郎さん!
練習問題の答え合わせ
この問題の一つの正解例とそのコードの解説を以下に示します。
一つの正解例
例えば以下のようなプログラムが考えられます。
# ユーザーに名前を入力してもらう name = input("あなたの名前を教えてください: ") # 入力された名前を使ってメッセージを表示する print(f"こんにちは、{name}さん!")
正解例の詳細解説
非常に基本的な問題のため、詳細の解説は搭載しません。
疑問点がある場合は、ページ上部の用語の説明欄を確認してください。
Python用語集|入力と出力編
今回の記事で出てきた用語・関数などを一覧で紹介します。
このサイトに出てくる 全てのPython用語をまとめた用語集 も活用してください。
Python用語 | 定義・使い方の概要 | 解説記事へのリンク |
---|---|---|
入力関数:input() | ユーザーからデータを受け取るための関数 | 本記事内 |
出力関数:print() | 結果を画面に表示するための関数 | 本記事内 |
コメント:# 、""" 、''' | コード内に説明やメモを書き込むための記法 | 本記事内 |
変数 | データを一時的に保存するための名前付きの入れ物 | Lesson1-2 |
フォーマット文字列 | 文字列内に変数の値を埋め込んで表現する方法 | Lesson1-5 |
FAQ|Python学習の第一歩:入力と出力編
- Q1. Pythonのコードを実行しても何も表示されないのはなぜですか?
-
print()
関数が使われていない、あるいは文法エラーがある可能性があります。コードの文末にprint()
を追加し、正しい構文かどうかを確認しましょう。
- Q2. コメントは何のために使うの?初心者にも必要?
-
コメントはコードの内容を説明するためのもので、特に学習初期には「自分の考えを整理する手段」として非常に有効です。