Python用語集【初心者から中級者向け219語】定義と解説リンク付き

ながみえ

Pythonの学習中に「この単語の意味、何だったっけ?」と立ち止まることはありませんか?

この記事では、Pythonの基本文法から関数、エラー処理、ライブラリ、オブジェクト指向まで、よく使う用語を200語以上一覧でまとめました。

各用語には1〜2行の簡潔な定義と、さらに深く学びたい人のために詳しい解説記事へのリンクも付けています。

辞書のようにブックマークしておけば、Python学習中にいつでも確認できる頼れる1ページです。

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Pythonの基本用語

イテレーションに関わる用語

Python用語定義・使い方の概要解説記事へのリンク
アンパックリストやタプルなどの要素を変数にまとめて代入する方法。複数の変数に一括で代入でき、関数の引数展開などにも使われる。例:a, b = [1, 2]Lesson4-10
イテラブル繰り返し処理が可能なオブジェクト(例:リスト、文字列、辞書など)。for文で使えるもので、__iter__()メソッドを実装している。イテレータとは区別される。なし
イテレータ要素を1つずつ取り出せるオブジェクトで、next()で次の要素に進み、要素がなくなるとStopIteration例外が発生する。__iter__()__next__()メソッドを持つ。ループ処理に用いられる。なし
ジェネレータyieldを使って値を一時停止・再開しながら返す特殊な関数。メモリ効率が良く、イテレータとして振る舞う。大量データを処理する際などに有効。なし

オブジェクト指向に関わる用語

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イミュータブル変更できないデータ構造。例えば、文字列やタプルは一度作成すると内容を変更できない。状態の保持やスレッドセーフ性に有利。Lesson4-9
インスタンスメソッドクラスのインスタンスから呼び出され、第一引数にselfを取るメソッド。インスタンスの状態にアクセス・操作できる。なし
オブジェクトPythonにおけるあらゆるデータの実体で、値と型、属性やメソッドを持つ。Lesson5-1
オブジェクト指向プログラムを「データ+機能のまとまり」として捉える設計手法。クラス・継承・カプセル化・ポリモーフィズムなどが基本概念。なし
親クラス(基底クラス)他のクラスに機能を継承されるクラス。共通の振る舞いや属性を提供する。Lesson5-5
クラスオブジェクトの設計図。属性やメソッドをまとめて定義し、インスタンス生成が可能。Lesson5-1
継承既存クラス(親クラス)の機能を引き継ぎつつ、新しい機能を追加できる仕組み。コード再利用に有効。Lesson5-5
ゲッタークラス属性を取得するためのメソッド。@propertyデコレータで定義されることが多い。Lesson5-3
子クラス(サブクラス)親クラスの機能を引き継ぐ新しいクラス。親クラスのメソッドをオーバーライドできる。Lesson5-5
コンストラクタインスタンス生成時に自動的に呼ばれる特殊メソッド。__init__()がこれに該当。Lesson5-1
静的メソッドクラスに属するがインスタンスやクラスの状態に依存しないメソッド。@staticmethodで定義。Lesson5-7
セッタープロパティに値を代入するためのメソッド。@プロパティ名.setterで定義される。Lesson5-3
抽象クラス直接インスタンス化されず、サブクラスで実装を補完させるためのクラス。ABCモジュールを使う。Lesson5-9
抽象プロパティ抽象クラス内で定義される、実装が強制されるプロパティ。@abstractpropertyで定義。Lesson5-9
抽象メソッドサブクラスでの実装を必須にする未実装のメソッド。@abstractmethodで装飾される。Lesson5-9
データクラスクラス定義を簡素化するための仕組み。@dataclassデコレータを使うと、__init__, __repr__, __eq__などが自動生成される。Lesson5-11
ファーストクラスオブジェクト関数やクラスなどを値として扱える性質。関数の引数や戻り値として利用可能。Lesson3-4
プロパティメソッドを属性のようにアクセスできるようにする機能。@propertyデコレータで定義。Lesson5-4
ミックスイン特定の機能だけを追加するための小さなクラス。多重継承と組み合わせて使われる。Lesson5-10
ミュータブル内容を変更できるデータ構造。リストや辞書などが該当し、同じオブジェクトに対して値の追加・変更が可能。Lesson4-9
メソッドクラス内で定義され、オブジェクトに関連付けられた関数。第一引数にselfclsを取る。Lesson5-2

関数に関わる用語

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位置引数関数呼び出し時に、定義された順番に渡される引数。キーワードを使わずに順序で対応付けられる。なし
可変長引数引数の数が決まっていない関数において、*args**kwargsで受け取る形式。LessonF-1
仮引数関数定義時に使う、引数の名前。実際の値(実引数)を受け取る。Lesson3-1
関数一連の処理をまとめて定義し、何度も再利用できるコードの単位。Lesson3-1
キーワード引数引数を関数に渡すとき、名前=値の形式で指定する方法。順番に依存せず明示的。なし
組み込み関数Pythonに標準で用意されている関数群。例:print(), len(), range()などLesson3-1
実引数関数呼び出し時に渡される実際の値。仮引数に対応する。Lesson3-1
高階関数関数を引数として受け取ったり、関数を返したりする関数。例:map(), filter()Lesson3-4
デフォルト引数引数にあらかじめデフォルト値を設定することで、省略可能にする方法。Lesson3-2
引数関数に渡す値全般。仮引数や実引数、位置引数・キーワード引数などが含まれる。Lesson3-1
戻り値(返り値)関数が処理結果として返す値。return文で指定する。Lesson3-2
ラッパー関数他の関数を包み込んで処理を追加する関数。デコレータの実装に用いられる。Lesson F-2

データ型・構造に関わる用語

までと統一しています。

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インデックスリストや文字列などの要素に位置番号でアクセスする仕組み。0から始まる番号で指定。例:list[0]Lesson4-1
差集合2つの集合から片方にだけ存在する要素を取り出す操作。-演算子や.difference()を使用。Lesson4-14
辞書キーと値のペアでデータを格納するデータ構造。{キー: 値}の形式で定義。Lesson4-11
集合重複のない要素の集まり。数学の集合と同様の操作ができる。順序なし。Lesson4-14
スライスリストや文字列などの一部を抽出する方法。[開始:終了:ステップ]で指定。Lesson1-4
Lesson4-5
積集合複数の集合に共通する要素を抽出する操作。&演算子や.intersection()を使用。Lesson4-14
タプル複数の値をまとめて保持する不変(イミュータブル)なデータ構造。()で定義。Lesson4-9
フォーマット文字列文字列に変数や式を埋め込む方法。f文字列(例:f"値は{value}")が一般的。Lesson1-5
文字列文字の並びを表すデータ型。シングルまたはダブルクォートで囲んで表記。Lesson1-4
リスト複数の要素を順序付きで格納できる可変データ構造。[]で定義し、要素の追加や削除が可能。Lesson4-1
和集合複数の集合を合成し、全ての異なる要素を含む集合を作る操作。|演算子や.union()を使用。Lesson4-14

変数とスコープに関わる用語

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インスタンス変数クラスのインスタンスごとに持つ変数で、self.変数名の形で定義される。各インスタンスごとに異なる値を保持できる。Lesson5-1
グローバルスコーププログラム全体で有効な変数の有効範囲。関数の外で定義された変数に適用される。Lesson3-3
グローバル変数グローバルスコープで定義された変数。どこからでも参照可能だが、関数内で代入する場合はglobal宣言が必要。Lesson3-3
スコープ変数や関数が参照・操作できる有効範囲。ローカル・グローバル・ネストなどがある。Lesson3-3
属性クラスやオブジェクトが持つ変数やプロパティのこと。.を使ってアクセスし、インスタンス固有の情報を保持する。なし
定数値を変更しないことを意図した変数。Pythonに明確な定数構文はないが、大文字で名前を付けて表現するのが慣例。なし
特殊変数(アンダースコア)_で始まる変数は内部的な用途を示す。__name__などのダンダー(ダブルアンダースコア)もあり、特殊な意味を持つ。なし
変数値を記憶するための名前付きの領域。=を使って代入し、再利用や変更が可能。Lesson1-2
ローカルスコープ関数やブロック内で定義された変数のスコープ。外部からはアクセスできない。Lesson3-3
ローカル変数関数などのローカルスコープ内で定義された変数。関数外からは参照できず、スコープが限定されている。Lesson3-3

その他の基本用語

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インスタンスクラスから生成された具体的なオブジェクト。クラスの設計に基づいた実体。Lesson5-1
インデントPythonの文法でブロックを表現するための空白。通常はスペース4つで統一される。Lesson2-5
エラーメッセージ実行時に発生したエラーの内容を示す出力。原因の特定に役立つ。Lesson2-8
オーバーライド親クラスのメソッドを子クラスで再定義し、動作を上書きすること。Lesson5-6
カプセル化データと処理をクラス内部に隠蔽し、外部からのアクセスを制限する設計原則。Lesson5-3
基本データ型Pythonにおける数値、文字列、真偽値などの標準的なデータ型の総称。Lesson1-3
組み込みデコレーターPythonに標準搭載されているデコレーター。例:@staticmethod, @property など。Lesson F-2
組み込み例外Pythonに用意された標準的なエラー型。例:ValueError, TypeError, IndexErrorなど。Lesson2-9
コメントプログラム内に書かれる実行されないメモ。#を使って記述。Lesson1-1
辞書の内包表記条件や式を用いて辞書を一行で生成する表記法。例:{k: v for k, v in iterable}Lesson4-13
条件分岐条件に応じて異なる処理を実行する構文。if, elif, else を使用。Lesson2-2
真偽値True または False の2つの値。論理演算や条件判定に用いられるブール型。なし
ステートメント実行可能なコードの最小単位。代入・関数呼び出し・if文などが該当。Lesson4-2
デコレーター関数やクラスに機能を追加する構文。関数の前に@decorator_nameで記述。Lesson F-2
ネスト制御構文や関数などを入れ子状に配置すること。複雑な処理を表現可能。Lesson4-6
破壊的操作元のオブジェクトの状態を変更する操作。例:リストのappend()など。Lesson4-4
非破壊的操作元のオブジェクトを変更せず、新たなオブジェクトを返す操作。Lesson4-4
標準モジュールPythonに標準で付属する便利なモジュール。例:math, datetime, randomなど。Lesson5-8
浮動小数点小数を扱うデータ型。例:3.14や-0.01など。計算精度に注意が必要。Lesson1-3
無名関数(lambda)lambda式を使って定義する名前のない関数。簡単な処理に利用される。Lesson3-5
モジュール関連するコードを1つのファイルにまとめたもの。importで読み込む。Lesson5-8
乱数ランダムな数値を生成する機能。randomモジュールを使用。Lesson1-6
リストの内包表記条件や式を使ってリストを簡潔に生成する構文。例:[x for x in range(5)]Lesson4-7
例外処理エラー発生時にプログラムのクラッシュを防ぐための処理。tryexcept構文を使う。Lesson2-9

構文に関わる用語

制御構文に関わる用語

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assert文条件がFalseになった場合に例外を発生させるデバッグ用の文。主にテストや前提条件の検証に使う。構文:assert 条件, "エラーメッセージ"なし
breakループ処理を強制的に終了させる命令。forwhileの中で使う。Lesson2-7
case文match文の一部で、各分岐条件を記述するキーワード。Python 3.10以降で利用可能。Lesson2-4
continueループ処理をスキップし、次の反復処理へ進む命令。Lesson2-7
else文条件分岐やループの終了後に実行されるブロックを定義するキーワード。Lesson2-3
for文イテラブルなオブジェクトを繰り返し処理する制御構文。for 変数 in データ: の形式で使用。Lesson2-5
if-else文条件によって処理を分岐させる制御構文。if, elif, elseを組み合わせて使用。Lesson2-2
match文パターンマッチングによる条件分岐構文。Python 3.10から導入され、caseと組み合わせて使う。Lesson2-4
pass文何も処理を行わない文。構文上必要だが処理を省略したい場所に使う。例:空の関数やクラス定義。なし
return関数から値を返して処理を終了させるキーワード。Lesson3-2
while文条件がTrueの間、繰り返し処理を行うループ構文。Lesson2-6
yield文ジェネレータ関数内で値を一時的に返し、次回呼び出し時に処理を再開できる特殊なキーワード。なし
三項演算子条件に応じて値を切り替える1行で書ける条件分岐式。構文:値1 if 条件 else 値2Lesson2-2

その他の構文に関わる用語

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**kwargsキーワード付きの可変長引数を辞書として受け取る。関数定義で**kwargsと書き、呼び出し時にkey=value形式で渡す。Lesson F-1
*args複数の位置引数をタプルとして受け取る。関数定義で*argsと書き、任意の個数の引数を処理可能。Lesson F-1
delステートメントオブジェクトや変数、リストの要素などを削除するための文。例:del x, del list[0]Lesson4-2
finallyブロックtry文の最後に実行されるブロック。例外の有無に関わらず必ず実行される。Lesson2-9
global関数内からグローバル変数を変更するために使うキーワード。宣言なしに代入するとローカル変数として扱われる。Lesson3-3
in演算子要素の存在確認を行う演算子。リスト、文字列、辞書、集合などに使える。例:3 in [1, 2, 3]Lesson1-4
Lesson4-3
self(引数)インスタンスメソッドの第1引数として慣習的に使われる名前。インスタンス自身を表し、その属性やメソッドへアクセス可能。Lesson5-1
try-except構文例外が発生しうるコードを安全に実行する構文。例外をキャッチして処理を継続できる。Lesson2-9
with文コンテキストマネージャを使って前後処理を自動化する構文。ファイル操作やロック処理で多用される。例:with open(...) as f:なし
比較演算子値同士を比較する演算子。==, !=, <, >, <=, >=などがあり、結果は真偽値。Lesson2-1
論理演算子複数の条件を組み合わせる演算子。and, or, notがあり、条件分岐などで使用。Lesson2-1

関数に関わる用語

入出力・型確認に関わる関数

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eval()関数文字列として記述されたPython式を評価して実行する関数。動的なコード実行が可能だが、セキュリティに注意が必要。なし
help()関数オブジェクトのドキュメント文字列や使い方を表示する組み込み関数。対話型シェルでの調査に便利。なし
input()関数標準入力から文字列を受け取る関数。ユーザーの入力を取得する際に使用する。Lesson1-1
print()関数標準出力に文字列や値を表示するための関数。最も基本的な出力手段。Lesson1-1
type()関数オブジェクトの型を取得するための組み込み関数。例:type(123)<class 'int'>Lesson1-3

数値演算・乱数に関わる関数

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abs()関数数値の絶対値を返す組み込み関数。例:abs(-5)5 を返す。なし
max()関数複数の値の中で最大の値を返す関数。リストなどのイテラブルにも使える。Lesson4-4
min()関数複数の値の中で最小の値を返す関数。max()と対になる。Lesson4-4
random.randint()関数指定された範囲内の整数をランダムに返す関数。random.randint(1, 10) など。Lesson1-6
random.random()関数0.0以上1.0未満の浮動小数点数をランダムに返す関数。Lesson1-6
round()関数数値を指定された桁数で四捨五入する関数。例:round(3.14159, 2)3.14なし
sqrt()関数平方根を求める関数。math.sqrt()で使用され、mathモジュールのインポートが必要。Lesson5-8
sum()関数リストなどの数値イテラブルの合計を返す関数。例:sum([1, 2, 3])6Lesson4-4

データ構造に関わる関数

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array.array()関数固定型の数値配列を扱うための関数。arrayモジュールを使い、効率的な数値処理が可能。例:array.array('i', [1, 2, 3])Lesson5-8
choice()関数シーケンスからランダムに1つの要素を返す。random.choice(['a', 'b', 'c']) など。Lesson1-6
choices()関数シーケンスから重複を許して複数の要素をランダムに選ぶ。random.choices(['a', 'b'], k=3)Lesson1-6
sample()関数シーケンスから重複なしで複数の要素をランダムに選ぶ。random.sample([1, 2, 3], 2) など。Lesson1-6
set()関数イテラブルから集合(重複なし)を生成する関数。例:set([1, 2, 2]){1, 2}Lesson4-14
shuffle()関数リストの要素をランダムに並び替える関数。random.shuffle()で使用し、元のリストが変更される。Lesson1-6
tuple()関数タプル(変更不可のシーケンス)を生成する組み込み関数。例:tuple([1, 2])(1, 2)Lesson4-9

イテラブル操作に関わる関数

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all()関数イテラブル内のすべての要素がTrueと評価される場合にTrueを返す。空のイテラブルではTrueを返す。なし
any()関数イテラブル内に1つでもTrueと評価される要素があればTrueを返す。すべてがFalseならFalseなし
enumerate()関数イテラブルにインデックスを付加して走査可能にする関数。例:for i, val in enumerate(list):なし
filter()関数条件を満たす要素だけを取り出す関数。第一引数に関数、第二引数にイテラブルを渡す。なし
len()関数要素数や文字数などを取得する組み込み関数。リスト、文字列、辞書などに使用可能。Lesson1-4
Lesson4-3
map()関数各要素に指定した関数を適用する関数。map(関数, イテラブル)の形式で使用。なし
range()関数一連の整数を生成するイテラブル。ループやインデックス処理に使われる。Lesson2-5
sorted()関数イテラブルをソートして新たなリストを返す関数。元のデータは変更されない。Lesson4-4
zip()関数複数のイテラブルを要素ごとにまとめてタプルにする。最短のイテラブルに揃えて組み合わせる。Lesson4-13

OPP関連関数

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super()関数親クラスのメソッドやコンストラクタを呼び出す関数。継承時の拡張などに使われる。Lesson5-5

メソッドに関わる用語

文字列操作系のメソッド

「なし」のメソッドには、やや詳しい解説を記載しています。

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endswith()メソッド文字列が特定の接尾辞で終わっているかを判定するメソッド。例:"abc".endswith("c")Lesson1-4
isalpha()メソッド文字列がすべて英字で構成されているかを判定するメソッド。数字や記号が含まれているとFalseなし
isdigit()メソッド文字列がすべて数字で構成されているかを判定するメソッド。整数表現に限定される。なし
join()メソッドリストなどの文字列要素を特定の区切り文字で連結するメソッド。例:",".join(["a", "b"])Lesson4-9
lower()メソッド文字列をすべて小文字に変換するメソッド。Lesson1-4
replace()メソッド文字列の一部を別の文字列に置き換えるメソッド。例:"aabb".replace("a", "c")"ccbb"Lesson1-4
split()メソッド指定した区切り文字で文字列を分割し、リストに変換するメソッド。Lesson4-9
startswith()メソッド文字列が特定の接頭辞で始まっているかを判定するメソッド。Lesson1-4
strip()メソッド文字列の先頭と末尾から空白や指定文字を除去するメソッド。例:" hello ".strip()"hello"なし
upper()メソッド文字列をすべて大文字に変換するメソッド。Lesson1-4

リスト操作系のメソッド

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append()メソッドリストの末尾に新しい要素を追加するメソッド。例:list.append(3)Lesson4-1
clear()メソッドリスト内のすべての要素を削除して空にするメソッド。Lesson4-2
copy()メソッドリストの浅いコピー(shallow copy)を作成するメソッド。元のリストの変更が反映されない別オブジェクトを得る。なし
extend()メソッド他のイテラブルの要素をリストの末尾に追加するメソッド。例:list.extend([4, 5])Lesson4-1
insertメソッド指定した位置に要素を挿入するメソッド。例:list.insert(1, "a")Lesson4-1
pop()メソッド指定した位置(または末尾)の要素を取り出して削除するメソッド。戻り値として要素を返す。Lesson4-2
remove()メソッド指定した値と一致する最初の要素をリストから削除するメソッド。存在しない場合はエラー。Lesson4-2
reverse()メソッドリストの要素をその場で逆順に並び替えるメソッド。Lesson4-4
sort()メソッドリストの要素を昇順でソートするメソッド。破壊的操作のため元のリストが変更される。Lesson4-4

辞書・辞書操作系のメソッド

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add()メソッド集合に新しい要素を追加するメソッド。既に存在する要素を追加してもエラーは出ない。Lesson4-14
discard()メソッド集合から指定した要素を削除するメソッド。存在しない場合でもエラーにならないのが特徴。Lesson4-14
get()メソッド辞書からキーに対応する値を取得する。キーが存在しない場合はNoneまたは指定されたデフォルト値を返す。なし
items()メソッド辞書のキーと値のペア(タプル)をすべて取得するメソッド。ループ処理でよく使われる。Lesson4-12
keys()メソッド辞書に含まれるすべてのキーを取得するメソッド。Lesson4-12
update()辞書に別の辞書やキーバリューペアを追加・上書きするメソッド。既存のキーがあればその値が更新される。なし
values()メソッド辞書に含まれるすべての値を取得するメソッド。Lesson4-12

シーケンス汎用メソッド

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count()メソッドリストや文字列中で指定した値が出現する回数を数えるメソッド。例:[1,2,1].count(1)2Lesson4-3
index()メソッドリストや文字列から指定した値が最初に出現するインデックスを返すメソッド。該当しないとエラーになる。Lesson4-3

特殊メソッド(マジックメソッド)

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__contains__メソッドin演算子でオブジェクト内の要素の存在確認を行うときに呼び出される特殊メソッド。カスタムクラスで定義可能。なし
__del__メソッドオブジェクトが削除される直前に呼び出されるデストラクタ的メソッド。明示的なリソース解放などに使うが、慎重に扱う必要がある。なし
__eq__メソッド等価比較==の動作を定義する特殊メソッド。オブジェクト同士の等価性判定に用いる。なし
__getitem__メソッドobj[key]の形式で要素を取得する操作を定義。インデックスアクセスや辞書風のアクセスが可能になる。なし
__init__メソッドインスタンス生成時に呼び出されるコンストラクタ。属性の初期化などを行う。Lesson5-1
__iter__メソッドイテラブルオブジェクトとしての挙動を定義。for文やinで使う際に呼び出される。なし
__len__メソッドlen(obj)を呼び出したときに実行され、オブジェクトの要素数を返す。なし
__next__メソッドイテレータの次の要素を取得するために使われる。要素が尽きたときはStopIterationを送出。なし
__repr__メソッドrepr(obj)または開発者向け表示に使われる文字列表現を定義。デバッグやログに役立つ。Lesson5-11
__setitem__メソッドobj[key] = value の形式で要素に値を代入する動作を定義。ミュータブルなカスタムオブジェクトで使用される。なし
__str__メソッドstr(obj)print(obj)で表示される人間向けの文字列表現を定義する。なし
__call__メソッドオブジェクトを関数のように呼び出したときに実行される。関数オブジェクトやラッパーなどで活用される。なし

基本データ型に関わる用語

スカラー型のデータ型に関わる用語

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bool型(真偽値型)True または False の2つの値のみを持つデータ型。論理演算や条件分岐などの判定に使用される。なし
float型(浮動小数点数型)小数点を含む実数を表すデータ型。例:3.14, -0.5 など。演算には丸め誤差が生じることがある。Lesson1-3
int型(整数型)整数値を表すデータ型。桁数の制限がなく、大きな数値にも対応。Lesson1-3
str型(文字列型)テキストデータを扱うためのデータ型。シングルクォートやダブルクォートで囲んで表現される。Lesson1-3

コレクション型のデータ型に関わる用語

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dict型(辞書型)キーと値のペアでデータを保持するマッピング型。キーはユニークで、順序も保持される。Lesson4-11
list型(リスト型)複数の値を順序付きで保持できる可変データ型。インデックスやスライスで要素にアクセス可能。Lesson4-1
set型(集合型)重複のない要素の集まりを表すデータ型。集合演算(和・積・差など)が可能。Lesson4-13
tuple型(タプル型)不変(イミュータブル)な複数要素の集まりを表すデータ型。()で定義される。Lesson4-10

特殊なデータ型に関わる用語

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NoneType(None型)値が存在しないことを表す特殊な型。唯一の値はNoneで、関数の戻り値がないときなどに返される。なし

例外にかかわる用語

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AttributeError存在しない属性やメソッドにアクセスしようとしたときに発生するエラー。例:None.fooなし
FileNotFoundError指定したファイルが存在しないときにopen()などで発生する例外。Lesson2-9
ImportErrorモジュールやその属性の読み込みに失敗したときに発生する例外。存在しないモジュールをimportした場合など。なし
IndentationErrorインデント(字下げ)が不適切なときに発生する構文エラー。なし
IndexErrorシーケンスの範囲外インデックスにアクセスしたときに発生する例外。Lesson2-8
KeyError辞書に存在しないキーでアクセスしようとしたときに発生する例外。なし
NameError未定義の変数を参照しようとしたときに発生する例外。Lesson2-8
RuntimeError一般的な実行時エラー。特定のカテゴリに分類されないエラーに使われる。なし
SyntaxError構文ミスがあるときに発生するエラー。実行前に検出される。Lesson2-8
TypeError不適切な型の操作を行ったときに発生する例外。例:1 + "a"Lesson2-8
ValueError値の型は正しいが、値自体が不適切なときに発生する例外。Lesson2-8
ZeroDivisionErrorゼロで割り算をしようとしたときに発生する例外。整数・浮動小数点ともに発生。Lesson2-9

デコレーターに関わる用語

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@classmethodクラスメソッドを定義するデコレーター。第一引数にclsを取り、クラス自体に対する操作が可能。Lesson F-2
@dataclassデータクラスを定義するためのデコレーター。__init__, __repr__, __eq__などを自動生成。Lesson5-11
@lru_cache関数の結果をキャッシュして再計算を省略するデコレーター。functoolsモジュールから使用。性能向上に有効。なし
@propertyメソッドをプロパティとしてアクセスできるようにするデコレーター。getterを定義する際に使用。Lesson5-4
@staticmethodクラスやインスタンスに依存しないメソッドを定義するためのデコレーター。Lesson5-7
@wrapsデコレーターの中で元関数の名前やドキュメントを保持するために使うデコレーター。functools.wraps()で使用。なし
@プロパティ名.setterプロパティのsetterメソッドを定義するための構文。@propertyとペアで使い、属性代入の制御が可能。Lesson5-4

モジュールに関わる用語

基本操作系の標準モジュール

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math数学的な関数(平方根、三角関数、対数など)を提供する標準モジュール。浮動小数点演算に強い。Lesson5-8
osファイルやディレクトリの操作、環境変数の取得など、OSとのやり取りを行うモジュール。Lesson5-8
pathlibファイルパス操作をオブジェクト指向で扱えるモジュール。従来のos.pathに代わる柔軟なAPIを提供。なし
sysPythonインタプリタとのやり取りに使うモジュール。コマンドライン引数や標準出力制御などが可能。なし
time時間の取得・待機・測定などに使用するモジュール。sleep()time()などが含まれる。Lesson F-2

データ処理・構造の標準モジュール

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collections高度なデータ構造を提供する標準モジュール。deque, Counter, defaultdictなどが含まれ、効率的なデータ操作が可能。なし
datetime日付や時刻を扱うための標準モジュール。datetime.datetimetimedeltaで時間計算が行える。Lesson5-8
functools関数の拡張や関数型プログラミング向けのツールを提供するモジュール。lru_cache, partialなどが有名。なし
itertoolsイテレータを効率的に処理するための標準モジュール。無限カウント、組み合わせ、フィルタなどが可能。なし
jsonJSON形式のデータの読み書きを行うための標準モジュール。辞書との相互変換が可能。Lesson5-8
re正規表現を用いた文字列検索・置換・抽出などを行う標準モジュール。match, search, subなどが利用される。なし

その他の標準モジュール

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abc抽象基底クラス(Abstract Base Class)を定義するための標準モジュール。抽象クラスや抽象メソッドの作成に使用。Lesson5-9
dataclassesクラス定義を簡潔にし、自動で__init__, __repr__などを生成する@dataclassを提供する標準モジュール。Lesson5-11
random乱数の生成に関する関数を提供する標準モジュール。random.random(), random.randint()などが含まれる。Lesson1-6

外部ライブラリ

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numpy数値計算に特化した外部ライブラリ。多次元配列ndarrayや線形代数、高速なベクトル演算が可能。科学技術計算に広く利用されている。Lesson5-8
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