この記事で学べる知識:PHPタグ、入力と出力、コメントの書き方
この記事の練習問題を解くために必要な知識:
PHPタグ、入力と出力、コメントの書き方、変数と定数、データ型とキャスト、算術演算子、文字列、文字列の連結と埋め込み、乱数生成
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PHPの入り口|初めてコードを書いてみよう
この章ではPHPにおける「PHPタグ」「入力と出力」「コメントの書き方」を学習します。用語の解説が不要な方はここをクリックして練習問題へ飛びましょう。
PHPを学習する第一歩として、PHPタグ、出力と入力、コメントの書き方を解説します。
これらはプログラムを作成するうえでの基本であり、学習をスムーズに進めるための重要なポイントです。
PHPタグ
PHPコードを書く際には、開始タグ (<?php
) と終了タグ (?>
) が必要となり、その間にコードを書くことになります。
ただし、PHPだけでコードを書く場合、終了タグを省略することができ、推奨されています。
この理由は、終了タグの後に余分な空白や改行があると、ヘッダー送信のエラーを引き起こす可能性があるためです。
<?php // ←これが開始タグ // ここにPHPコードを記述します ?> // ←これが終了タグ。省略できます
使用例(参考)
PHPタグはHTMLと組み合わせることでウェブページを動的に生成できます。
以下は参考例です:
<!DOCTYPE html> <html> <head> <title>PHPの例</title> </head> <body> <h1><?php echo "こんにちは、世界!"; ?></h1> </body> </html>
このコードを実行するとウェブページに「こんにちは、世界!」と表示されます。
この「初心者のためのPHPテキスト&練習問題集」ではHTMLの詳細説明はありませんが、PHPはこのようにHTMLコード内に記入して使用できることを知っておきましょう。
入力と出力
入力と出力の基本について、まずは分かりやすい出力から先に説明します。
出力
PHPで画面にデータを表示する際には echo
を使用します。
これは文字列や変数の値を簡単に表示できる命令です。また、改行を追加するには PHP_EOL
を用います。
<?php // 開始タグ echo "Hello, PHP!"; // ""で囲った文字列を出力 echo PHP_EOL; // 改行
このコードを実行すると以下のように出力されます。
Hello, PHP!
なお、改行を意味する「PHP_EOL」は出力する文字列と同じ行に書くことも可能です。
<?php echo "Hello, PHP!" . PHP_EOL; // ""で囲った文字列を出力して改行
命令文の末尾には、その命令はそこまでという意味を込めて「;」を書きましょう。
入力
入力はプログラムが外部から情報を受け取るときに使用します。PHPでは fgets(STDIN)
を用いてユーザーの入力を受け取ることができます。
この入力を保存するために変数というものを使います。変数とはデータを一時的に保存しておくための入れ物のようなものです。
変数の詳細は次の章で詳しく説明しますので、今は入力したデータがその変数の中に入っているということだけ理解しておいてください。
<?php echo "名前を入力してください: " . PHP_EOL; // ""で囲った文字列を出力して改行 $name = fgets(STDIN); // 入力を取得して「$name」という変数に保存 echo "こんにちは、"; echo $name; // 変数の値を出力 echo "さん!";
このコードを実行し、「太郎」と入力した場合は以下のように出力されます。
名前を入力してください: 太郎 こんにちは、太郎さん!
※ユーザーが入力した値には末尾に改行が含まれることがあります。その場合「さん!」が改行されますが、今は気にしなくて大丈夫です。
コメントの書き方
「コメント」はプログラムに説明を追加し、コードの意図を伝えるために使用します。
PHPでは以下の3種類のコメントが利用可能です。
1行コメント
1行コメントには //
や #
を使えますが、一般的には //
が推奨されます。
<?php // これは1行コメントです # これも1行コメントですが、推奨されません
複数行コメント
複数行コメントには /* ... */
を使用します。
<?php /* このコメントは複数行にわたります。 コードのまとまりについて説明する際に便利です。 */
コメントはコードを実行する際には無視され、影響を与えません。
コメントを適切に使うことで、他の開発者や将来の自分がコードを理解しやすくすることができます。
まとめ
PHPタグ、出力と入力、コメントの書き方はPHPプログラミングの基本です。
変数についてはここで簡単に触れましたが、次のページでより詳しく解説します。
これらの基本を理解することで、PHPプログラムを書くための基礎が身につきます。
練習問題:PHPコードを書いてみよう
PHPの基本文法を学ぶためのプログラムを作成しましょう。このプログラムでは以下を行います:
- PHPタグを正しく使用してコードを記述する。
- ユーザーから名前を入力してもらい、その名前を使って挨拶文を作成する。
- コメントを使って各処理の意図を記述する。
この課題を通じてPHPの基本的な出力、入力、コメントの書き方を学びます。
この問題の要件
以下の要件に従ってコードを完成させてください。
- PHPタグを使用してコードを記述すること。ただし終了タグは省略すること。
echo
を使って「あなたの名前を入力してください:」と画面に出力すること。- ユーザーからの入力を
fgets(STDIN)
を使って取得し、変数$name
に保存すること。 - 以下の順番で出力を行うこと:
- 「こんにちは、」を出力。
$name
の値を出力。- 「さん!」を出力。
- コメントを使用して、各処理の意図を記述すること。
ただし、以下のような実行結果となるコードを書くこと。
*****↓↓正解コードの実行結果の例↓↓*****
あなたの名前を入力してください: 太郎 こんにちは、太郎 さん! プログラムが終了しました。
この問題を解くヒント
非常にシンプルな問題のためヒントはありません。
難しいと感じる場合はページ上部のテキストを見返しましょう。
練習問題の解答と解説
この問題の一つの正解例とそのコードの解説を以下に示します。
正解コードの例
例えば以下のようなプログラムが考えられます。
<?php // 名前の入力を促すメッセージを出力します。 echo "あなたの名前を入力してください: " . PHP_EOL; // 標準入力からユーザーの名前を受け取ります。 $name = fgets(STDIN); // ユーザーからの入力を取得 // 挨拶メッセージを出力します。 echo "こんにちは、"; echo $name; // 入力された名前をそのまま表示 echo "さん!" . PHP_EOL; // プログラムの終了を示すメッセージを出力します。 echo "プログラムが終了しました。" . PHP_EOL;
正解コードの解説
非常にシンプルな問題のため解説はありません。
難しいと感じる場合はページ上部のテキストを見返しましょう。
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